オールスターになると、吉見一起が井端弘和から必ず言われることとは?
今月末にはプロ野球のオールスターゲームが行なわれます。7月18日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、元中日ドラゴンズ投手の吉見一起さんが初めて出場したオールスターゲームを振り返りました。この時以来オールスターが来ると、先輩の井端弘和さんから必ず言われることがあるそうです。聞き手は若狭敬一アナウンサーです。
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吉見「『俺の300万、お前のせいで飛んでったわ』って、井端さんとオールスターの話になると必ず言われます」
吉見さんはトヨタ自動車からドラゴンズへ入団。プロ4年目の2009年に初めてオールスターに選ばれました。
速球投手ではない吉見さんですが、入団当初は「ピッチャーたる者、速い球を投げてなんぼ」。速球への憧れがあったそうです。
二軍時代。ストライクゾーンを9つの枠に分けたチャートがあるのですが、全投球のうち、コントロールがどこに行っているのかは二の次、三の次。とにかくマックス何キロを気にしていたんだとか。
吉見「メディアも速いボールを投げた人を扱うじゃないですか」
若狭「扱うねえ。マックス155キロ。飛びつく、飛びつく」
簡単に打たれる
プロ3年目の2008年に一軍で登板するようになった吉見さん。気合を込めて投げて140後半。
しかもコンスタントに出せるわけではありません。それでも速球への思いはあったそうです。
当時のキャッチャーだった谷繫元信さんからは「速球はお前のスタイルじゃない」と言われていたそうです。それでも速い球を求めていた吉見さん、痛い目に遭うことに。
吉見「2008年あたりから、勝負に行ったボールを簡単にペンッて返されるんですよ」
若狭「カキーンじゃなくてペンッ」
楽にペンッと打ち返してきたのがヤクルトの青木宣親さん、ジャイアンツの小笠原道大さん。常に3割5分は打つバッターたち。
自分のスタイルへ
吉見「速いボールを投げたい気持ちはずっとありましたよ。でもマウンドに上がったらスピードガンコンテストじゃない、と気づかさせてくれた先輩方がたくさんいたんです」
ここぞという時に狙ったところに投げられないと一軍では勝てないと思うようになり、2008年の中頃から丁寧に投げることを意識していったそうです。
元々切れのあるボールには自信を持っていた吉見さん。ここからコントロール重視の打たせて取るスタイルが完成。
2008年は二桁勝利。2009年には初のオールスターに選ばれました。
初の球宴
吉見さん初のオールスターゲームは、2009年7月25日。マツダスタジアムでの第2戦。セ・リーグ対パ・リーグ、3対3の同点。6回のマウンドへ4番手で上がりました。
この日は井端さんが大活躍。第一打席、左中間へのツーベース。第二打席、ライトへのタイムリーツーベース。第三打席、サードへの内野安打。
吉見さんが登板するまで3打数3安打、1打点と気を吐きます。
若狭「セ・リーグ、一番ショート、井端。この日、5打数4安打1打点」
吉見「勝てば井端さんがMVPって話になったんですよ」
しかし吉見さんはいきなりオリックス・バファローズの大村直之選手にツーベースを打たれ、続く福岡ソフトバンクホークスの松中信彦選手にライトへツーランホームランを浴び負け投手に。
謎の雰囲気
吉見「僕らの時のオールスターって変化球を投げちゃいけない雰囲気がバンバンあったんですよ」
この時は、「140前半しか出ない吉見一起が、抑えられるわけがない」という思いで投げていたそうです。
150キロを普通に出すパ・リーグのダルビッシュ有投手、田中将大投手を羨ましく見ていたんだとか。
若狭「真っ直ぐ狙ってるバッターを、150キロ超える真っ直ぐで抑える」
吉見「散々痛い目に遭って、力勝負じゃないって気づいて僕のスタイルがあるんです。力勝負できるわけがないっていうのが僕の意見です」
謎の雰囲気、無視
この後は、パ・リーグの錚々たるメンバーを三振、セカンドフライ、レフトフライ。7回も3人を打たせて取りました。
後続を完璧に抑えますが、2イニング2失点で残念ながら負け投手に。
吉見「いきなりツーベース、ホームランでしょ。さすがにこりゃアカンと思って変化球いったんだと思いますね」
若狭「いまだに井端さんに言われる」
吉見「オールスターの話になると必ず言われますね」
ちなみにこの時は松中さんがMVPで300万。井端さんはベストバッター賞で100万円貰っています。
初のオールスターゲームの苦い思い出を振り返った吉見一起さんでした。今年のオールスターにはどんなドラマが生まれるのでしょう?
(尾関)
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