視覚に頼らず点を競う!静寂の格闘技「ゴールボール」
冬季オリンピックが白熱している最中ですが、2026年はもう一つ注目すべき大きな世界大会が開催されます。第5回アジアパラ競技大会です。アジア地域最大規模の障がい者総合スポーツ大会が、今年は愛知県を中心に繰り広げられます。大会に先駆けて、車いすバスケットボールを体験してきたというBOYS AND MENの辻本達規。2月13日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、その体験談を語りました。
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辻本「アジアパラオリンピックの開幕まで、あと247日なんです」
アジアパラ競技大会は、アジアパラリンピック委員会が主催する、アジア地域における障害者スポーツの総合競技大会です。 開催周期は4年で、冬季オリンピック・パラリンピックと同じ年に開催されています。
今年は10月17日(土)から10月23日(金)の期間に、愛知県内の各競技会場で開催される予定です。
大会に先駆け、2月11日にモレラ岐阜(岐阜県本巣市)では『もっと知ろう!パラスポーツ』と題し、パラスポーツの体験イベントとトークショーが行われました。
パラスポーツのアスリート達もゲストとして登場。パリパラリンピックのゴールボールで金メダルを獲った田口侑治選手、車椅子バスケ日本女子のレジェンドである網本麻里選手のお二方です。
「ゴールボール」とは?
同じくゲストとして参加した辻本は、車椅子バスケ、ゴールボール、ボッチャの3つの競技を体験してきたようです。
ところで、「ゴールボール」という競技を初めて知った人もいるのではないでしょうか。
辻本「鈴の入ったボールを、転がしてゴールに入れて点を奪い合うんです。転がしドッジみたいな」
ゴールボールは視覚障がい者が鈴の入ったボールを投げ合い、相手ゴールに入れて得点を競う3対3の対戦型チームスポーツ。アジアパラ競技大会の種目にもなっています。全員がアイシェードを装着した状態で、音と振動だけを頼りにプレイするというものです。
辻本「真っ暗な視界の中、わずかな情報を頼りにゴールを目指すんです」
ショッピングモールのBGMやアナウンスが流れる中でも、田口選手のプレイは的確だったのだとか。田口選手はセンターという真ん中の守備の要を守るポジション。
辻本が体験プレイした時にも、視界が塞がれているにも関わらず見事にボールをキャッチしていて驚いたと語ります。
ボールの重さは
辻本「人間がいかに実生活で視界に頼っているか、ということがよくわかった」
視覚情報がないだけで途端に心細くなると辻本。代わりに聴覚や感覚が研ぎすまれていくのだとか。
辻本「ボールはバスケットボールと同じサイズで2倍の重さです」
バスケットボールの重さはサイズによって異なりますが、男子バスケで一般的に使用されている7号サイズは567~650gとされています。つまりゴールボールで使用されるボールの重さは1キロを超えているということです。
辻本「それが全く見えないんですよ」
想像以上に過酷なスポーツであることがうかがえます。
広いゴール
ちなみにゴールボールのコートは、バレーボールのコートと同じサイズ。そのコートの端から端いっぱいにゴールが設置されています。その幅9メートル、高さ1.3メートル。
6人制バレーボールのコート(18m×9m)と同じ広さの中で、3人の選手が音を頼りにこの巨大なゴールを守るのです。
辻本「選手達が体全体を投げ打って飛びついて、1キロ以上あるボールが70キロ以上の速度で飛んでくるのを見えない状態で受け止めに行くんですよ」
当然、手で受け止めるばかりではありません。体全体を使ってゴールを阻止したり、時には顔で受け止めることもあるのだとか。
辻本「すごい恐怖心の中やってるんだなって」
田口選手はオリンピックの時も、肩を脱臼したままプレイしていたのだとか。静寂の格闘技と言われているだけあって、その激しさは競技の静かさに反比例しているようです。
辻本「体験してみて、本当に奥が深くて面白いと思いました」
パラスポーツに触れ合える機会はなかなかないので、すごくいい機会になったと語る辻本でした。今年のアジアパラ競技大会では、静かで熱いゴールボールに注目が集まりそうです。
(吉村)
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