今年も流氷シーズン到来!マイナス40度の寒風が生む白い氷の旅
北海道網走市は今月1日に流氷接岸初日を迎えました。平年より3日早く、昨年よりも16日早い観測です。2月5日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、オホーツク流氷館の工藤英将さんに、流氷の仕組みや見られる時期について詳しく伺いました。
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平年より3日早いとはいえ、工藤さんによれば誤差の範囲。昨年と比べて2週間以上早いのは、昨年が遅すぎたためです。昨年は網走の流氷統計開始以来、歴代4位の遅さだったため、今年はいつも通り来てくれたということになります。
網走で流氷が見られるのは3月中旬から下旬頃までですが、ゴールデンウィークに突然戻ってきたことも。桜の後に流氷という、驚きの光景が見られた年もあったそうです。
流氷が接岸するエリアはオホーツク海沿岸が中心で、北は稚内から、南は知床を回って羅臼町や根室まで、稀に釧路まで届くこともあります。1984年3月には襟裳岬に接岸した記録も残っています。
マイナス40度が生む氷
流氷は、オホーツク海北部でマイナス40度の寒風により海水が凍り、海流や風に乗って北海道沿岸へ流れ着いたものです。寒いところではマイナス70度の寒気がそのままオホーツク海に流れ込んでくることもあるといいます。
オホーツク海には大河アムール川から大量の真水が入ってきているため、塩分濃度が0.1から0.2%ほど薄められていますが、それでも塩水には変わりません。ただし、凍る過程で塩分を吐き出しながら凍るため、氷自体にはあまり塩分が残っていないといいます。
海水なので衛生上の問題はあるものの、実際に溶かして飲むとあまりしょっぱくなく、少し苦みを感じる程度。中には、流氷でオンザロックをしたいという人もいるそうです。
時速1~2キロ、3か月の旅
流氷が日本まで届くスピードは時速1~2キロほど。流氷が誕生するのは11月頃なので、凍り始めてから北海道に届くまで約3か月かかります。ただし、強風や強い海流の影響で一晩に30キロも移動することもあり、毎日状況が変わるそうです。
2月から3月は行ったり来たりを繰り返し、3月下旬頃になると春の南風によって北海道沿岸から徐々に溶けながら北へ戻っていきます。
オホーツク海の氷が完全に消えるのは6月下旬から7月上旬頃。そしてまた11月頃に凍り始め、北海道へ向かってきます。このような流氷は一年氷といわれています。
(minto)
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