なぜ今また?SNSで迷惑行為動画が再び活性化
若者が飲食店や遊興施設で迷惑行為をスマホで撮影することについて、最近再び社会問題となっています。迷惑行為を行なった本人が公的私的にかかわらず罰を受けたことが報じられ、一時は鳴りを潜めていたのに、なぜ今も続いているのでしょうか。10月23日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、東洋経済オンラインの記事を基に、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーがトークを展開しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く迷惑行為が続々配信
最近の迷惑行為ですが、例として回転寿司の大手チェーンであるくら寿司で、レーンに流れている商品を素手で触る、しょう油差しをなめるなどの行為を撮影、投稿した動画が拡散。
制服姿や位置情報から身元が特定され、店舗側は全商品の入れ替えと消毒を余儀なくされ、警察に相談しました。
また、有名配信者が大手カラオケチェーン店のビッグエコーで行なった不適切行為を受け、店舗側はすべてのメニュー表を交換し、客室を徹底清掃せざるを得なくなりました。
この他にもさまざまな迷惑行為の動画が続々と配信されてしまっています。
迷惑行為が増える原因のアプリ
記事の中では若者の間で人気の「BeReal.(ビーリアル)」が原因のひとつではないかと主張しています。
これはZ世代に人気のアプリで、何気ない日常の写真を投稿するものですが、インスタなどと異なるのは、1日1回決まった時間ではなく通知が送られてきた時から2分以内に撮影、投稿するというルール。
写真の加工もできないため、親しい人だけに対して、時間に迫られ、テンションの高い状態で投稿することになるため、「変わった写真を撮ろう」と思うのかもしれません。
最近では迷惑行為を受けたお店が損害賠償を請求することも多く、抑止力として多額の請求が行なわれることもあるため、動画配信者はやはり気をつけるべきです。
昔の反省がなぜ生かされない?
迷惑行為の動画配信は社会問題となり、実名や顔写真もさらされ、後の生活に支障をきたすことが明らかになっています。
なぜ今の若者は迷惑行為をアップするのでしょうか?
ちなみにスシローでしょう油差しをなめた事件は2年半以上前、アルバイトがアイスクリーム用の冷凍庫に入ったのは5年以上前、おでんツンツン事件に至っては9年前のこと。
最近の中学生は「興味のあるニュースしか見ない」という傾向もあり、過去のニュースを知らないことも考えられ、迷惑行為のSNS発信は数年ごとに繰り返し起きてしまう危険性があります。
では、どうしたら迷惑行為の繰り返しが防げるのでしょうか?
北野は単純明快に「家族で回転寿司屋に行った時に親が教え込むしかない」と語ります。
迷惑行為を行う人は家まで特定され、就職など後の進路にも影響を及ぶ可能性があり、その後家族も批判にさらされるという想像力が働かないということも問題といえます。
バズりを狙っているとすれば、こどもがスマホを持った時点で親が注意するしかないようです。
(岡本)
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