中日OB・牛島和彦が注目のドラフト1位指名選手を解説
元中日ドラゴンズ投手で野球評論家の牛島和彦さんが、10月23日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。放送はドラフト会議の真っ最中ということもあり、注目選手について語りました。ドラゴンズが1位指名したのは右ピッチャーの中西聖輝投手(青山学院大学)。果たして牛島さんの評価は?
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牛島さんが出演した時点で各球団の1位指名選手が決定していました。ドラゴンズは青学大の中西聖輝を一本釣りで獲得。
牛島さんが驚いたのは、ソフトバンクとDeNAが佐々木麟太郎選手で競合したこと。
牛島「佐々木麟太郎が指名されるとは全く思ってなかったんで。何かあるのかねえ?」
佐々木選手は花巻東高校では歴代最多の140本塁打を記録。メジャーを目指すために、スタンフォード大学に入学。
結果はソフトバンクが交渉権を獲得しましたが、来年7月にはメジャーリーグのドラフトでも指名対象になります。現時点では本人がメジャー志望なので獲得の可能性は未定。
上位の指名を佐々木選手に当てるのはどうなんだ?と言われていました。
勝手にイメージしてた
牛島「適当なこと言われへんけど、佐々木家って人生設計がちゃんとできてると思い込んでたの」
出身高校は大谷翔平選手と同じ花巻東高校ということもあり、しっかりしているイメージがあったとか。
牛島「だからこの指名は驚き。高校の時、指名されへんかったから大学行ったのかなとか余計なことを考えてまうから。メジャーに取られるんなら先に、というのがあるのかもしれないね」
くじを引き当てたソフトバンクの城島健司CBOは「日本とアメリカのどちらを選ぶかは尊重する」と語りました。
ドラフトの歴史に残る
牛島さん曰く、「ヒットを打つバッターは育てることができるが、遠くへ飛ばすバッターは育てることはできない」と昔から言われているそうです。
佐々木選手が遠くへ飛ばせるのは才能。この才能のある選手を見つけて来るのが難しいとか。
日本とアメリカどちらを選ぶのか?ソフトバンクの交渉期限は来年5月から7月までです。
牛島「大谷がメジャー行きたいって言ったのを栗山さんが引き留めた。ドラフトはいろんなことがありますよ。江川さんの問題があったりね」
佐々木選手への指名は「ドラフトの歴史に残る出来事」と牛島さん。
阪神、さらに攻撃力アップ
打てる選手として、もう一人注目されていたのが創価大学、立石正広選手。阪神が交渉権を獲得しました。
牛島「ぶっちぎりで優勝して、補強ポイントって限られてるもんね。どこが欲しいって言ったらショートでしょ」
センターは近本選手。サード、佐藤選手、ファーストに大山選手。助っ人外国人が入るポジションがないぐらいの充実ぶり。
佐藤輝明選手がメジャーへの挑戦となれば、その穴に起用もあり得ます。
牛島「ドラフトって何年か先の準備ですよね」
ドラゴンズは右投手
ドラゴンズは青山学院大学の中西聖輝投手を1位指名。右の先発を期待されるピッチャーです。現在の右ピッチャーは全体的に若めです。
牛島「仲地と草加は伸び悩んでますよね。梅津も怪我で次のシーズンも難しい。となると右が足らないですよね」
さらに高橋宏斗投手が将来メジャーに行くことを想定すると、次のエースが欲しい。しかし若手で競い合ってはいますが、抜けて出て来るピッチャーがいない状態。
「去年の高橋宏斗投手のように活躍できるピッチャーが欲しい」と牛島さん。
牛島「松木平も含めて若いのでどんどん競争すればいいんですよ。ライバルが増えるほどもっと磨かなきゃって焦りますからね」
来シーズンのドラゴンズ右ピッチャー陣に注目です。
(尾関)
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