コニー・フランシスさん87歳で逝去、日本の音楽シーンに残した足跡

CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』、音楽を起点に情報やニュースを届ける「トーマスの箱」のコーナー。7月18日の放送では、アメリカの歌手、コニー・フランシスさんが87歳で亡くなったニュースを取り上げました。コニーさんの「可愛いベイビー」「ヴァケイション」「ボーイ・ハント」などのヒット曲とともに、リスナーからの声を紹介しました。
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「コニー・フランシスさん87歳の訃報が入ってきました。日本では中尾ミエさんが日本語でカバーして大ヒットしていました」(Aさん)
つボイは「私なんか、彼女の歌も含めて、あの頃のアメリカンポップスで音楽に目覚めた人ですから」と感慨深げに語ります。
「コニー・フランシスさんを知ったきっかけは、つボイさんの『ハイヤングKYOTO』の、『金太くんお万さんのコーナー』でした。何回かコニー・フランシスはリスナーさんのネタに使われておりまして、『お万、コニー・フランシスが来たぞ』とか、そんなことを思い出しました」(Bさん)
まもなく還暦を迎えるBさんは、当時14歳の中学生でした。コニー・フランシスさんが「バケーション」や「可愛いベイビー」のオリジナル歌手だとは知らなかったそうです。
「コニー・フランシスさんと聞くと、つボイさんのあのコーナーを思い出してしまいます」(Bさん)
歌で勉強、親父に対抗
「ご本人の歌唱をテレビで拝見した経験はありませんが、可愛いベイビーは中尾ミエさんがカバーしていました」(Cさん)
「ヴァケイション」は、弘田三枝子さんがカバーしていました。当時は、外国のポップスをカバーで歌うという一大ムーブメントがあったのです。
つボイは「俺たちはオリジナル聞いてるもんね」と言いつつも、中尾ミエさんや弘田三枝子さんといった歌唱力のある人が歌う楽曲も、それはそれで「ちょっとええな」と思っていたようです。
「年齢を問わず、当時の日本人ほぼ全員に愛された名曲だと思います」(Cさん)
つボイは「親父に『勉強せえ!歌ばっか聞いたってアホになるぞ』って言われた時に、『これ勉強になるよ。ヴァケイションという曲や。つづりをこれで覚えたもんね。V-A-C-A-T-I-O-N。勉強になるよ』って言って親父に対抗しておりました」と振り返ります。
2万4000秒の悲劇
しかし、歌で勉強することの落とし穴もありました。
つボイの友人の田中くんは、イタリアのロック歌手アドリアーノ・チェレンターノの「24000のキッス」の日本語歌詞を信じ込んでしまったといいます。
「1日は何秒ですか、という数学の問題で、迷わず『2万4000秒』ってバンと書いたんです。『1秒に1回キスすれば1日に2万4000回キスできる』という歌詞を鵜呑みにしたもんやから、数学でバツを受けてしまいました」
ポップスで勉強した代償は、数学での間違いでした。
竹内まりやとつボイの音楽的共通点
「弘田三枝子さんや中尾ミエさんだけでなく、キョンキョンとか竹内まりやさん、伊東ゆかりさん、森山加代子さん、後藤久美子さん、観月ありささんもカバーされていました」(Dさん)
つボイは竹内まりやさんについて特別な思いを語ります。
「特に竹内まりやさんは僕らよりも年代は下でしたけれども、あの人は帰国子女で、お父さんとアメリカに行ってて。僕らが聞いていたポップスをアメリカでいっぱい聞いてるんです」
作り出す曲は全く違うものの、音楽的原点は竹内まりやさんと同じだと語るつボイ。
竹内まりやさんの曲には、コニー・フランシスのような“いいメロディー”の要素が感じられるといいます。
時代を超えて愛される音楽
コーナーの最後に、小高直子アナウンサーが「ここ最近でもTikTokなんかですごく流行ってたりもしたみたいだから、若い人たちにも結構馴染みがあるかもしれない」と現代での人気について触れました。
つボイは「時代を超えても、いいものは古さとならない。それが名曲の名曲たるゆえん」と応じます。
1950年代後半から現代のTikTokまで、時代や世代を超えて、コニー・フランシスの歌声は今もなお多くの人の心に響いています。
(minto)
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