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「カツ丼でも食うか?」手錠完備!猪苗代の食堂が仕掛ける取り調べ体験サービス

「カツ丼でも食うか?」手錠完備!猪苗代の食堂が仕掛ける取り調べ体験サービス

福島県猪苗代町にある「小西食堂」で提供されている珍しい体験型サービス「取り調べカツ丼」が話題を呼んでいます。店主自らが刑事役となり、お客を「容疑者」として取り調べ、自白させた後に特製カツ丼を振る舞うというユニークなエンターテインメントです。5月8日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、小西食堂の店主・西村和貴さんに、このユニークな体験について伺いました。

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即興劇で生まれる臨場感

「取り調べカツ丼」の面白さは、そのリアルな臨場感にあります。

西村さんは刑事役として客と接する際、初対面の印象を大切にしているとのこと。そのため、客の「罪状」は、西村さん自身ではなく予約専門スタッフが決めているそうです。

「あとは本当にアドリブで進んでいきます。どこに向かうかわからない臨場感と、その場でお客様と一緒に作り上げる一体感がたまらないんです」と西村さん。

内容はかなり本格的で、西村さんだけでなく「相棒役」の刑事も加わり、ふたりがかりで容疑者を追い詰めます。

時に話が滞ると相棒役に話を振って流れを作ろうとするものの、逆に話を投げ返されることもあるのだとか。

西村さんは「私が犯人よりも窮地に追い込まれることの方が多いんです」と笑います。

スキー乾燥室が「取り調べ室」

体験の舞台は中ノ沢温泉ということもあり、罪状には「湯けむり殺人」や「風呂のぞき」、「こけし陳列罪」(伝統工芸・中ノ沢こけしにちなんだ設定)など、多彩なバリエーションがあります。

中には、銃を持参して細かい設定をリクエストする熱心な参加者もいたとか。 

取り調べの舞台は、小西食堂に隣接する「西村屋旅館」の地下室。窓もなく無機質な
スキー乾燥室を使用しています。

元々は殺風景な空間でしたが、猪苗代町のソフビ人形「イナワシロン」の特撮撮影にも使用されたことがあり、その撮影で使われた小道具の残骸なども配置されているそうです。

体験はまず西村屋旅館のロビーから始まります。刑事役の西村さんと相棒が客に突然近づき「お前が犯人だな」と声をかけて逮捕。手錠をかけられた客は、そのまま取り調べ室へと連行されるという徹底した演出です。

高校時代の演劇部の経験を生かしてのこの取り調べ演出。「行き当たりばったりで、三文芝居を繰り広げてます」と西村さんは笑います。

自白の後に味わう「煮込みカツ丼」

そして体験の山場でもあり、最大の楽しみでもあるのが「カツ丼」です。

容疑者役の客が追い詰められて自白したタイミングで、刑事役の西村さんが「カツ丼でも食うか」と優しく声をかけ、食堂に電話して出前を注文します。

会津名物はソースカツ丼で、小西食堂のカツ丼は「煮込みカツ丼」。ほのかにソースが香るのがポイントのカツ丼なのだそう。

この体験は3ヶ月に1組ほどのペースで行なわれています。西村さんによると「実はお客さんよりも番組取材の方が多い」とのこと。田中要次さんや水溜りボンドさん、HIKAKINさんといった有名人も体験に訪れているそうです。

料金設定は、1人5,000円。自慢のカツ丼と独創的な体験を組み合わせた「取り調べカツ丼」は、ぜひ一度体験してみたいエンターテインメントです。
(minto)

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