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あの立川談志さえ「これはダメだ」と漏らした!つボイノリオの迷曲とは

あの立川談志さえ「これはダメだ」と漏らした!つボイノリオの迷曲とは

5月6日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、ゲストに、つボイノリオとおよそ50年の親交があるシンガーソングライターの伊藤秀志さんが登場。同じくシンガーソングライターのつボイとともに、お互いの曲づくりについて語りました。この記事では、つボイが初のシングル曲を出した時のエピソードを取り上げます。

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愛知県一宮市のご当地ソング

コーナーの冒頭にかかった曲は、つボイの「一宮の夜」で、出身地の愛知県一宮市を舞台にした、いわゆるご当地ソング。

かつての歌番組のようにイントロの曲紹介をつボイが自ら司会者に扮し、その後もつボイ本人が歌います。

濃尾平野や大江川など、ご当地にちなんだフレーズが出てくるのですが、実は歌詞の最後の方になると、一宮から離れていく内容になっています。

伊藤さんはこの曲の注目すべき点として「曲によって一宮のイメージができあがったこと」と語りました。

その土地のイメージを基に作るのではなく、逆にその土地を盛り上げるために作るという逆パターン。

伊藤さんが同じ例として挙げたのが、フランク永井さんの代表曲のひとつ「有楽町で逢いましょう」。
もともと有楽町の百貨店を宣伝するために作られたものですが、この曲によって有楽町はデートに相応しいおしゃれな場所というイメージができあがりました。

曲を作ったきっかけ

では、つボイはこの曲を「地元を盛り上げよう」と考えて書いたのかといいますと、実はそうではなかったとのこと。

ロックやポップスに興味を持って音楽の道を進んだつボイ。
当初は「演歌はコード展開もワンパターンで、いくらでも曲が書ける。わかりやすいご当地ソングを作れば一宮もサマになるだろう」と、簡単に考えていたそうです。

もちろん現在はそう思っておらず、サマになったのは「池多孝春先生のアレンジのおかげ」と語ります。
この編曲も演歌のパロディとして作られていたのです。

息子のデビューに鼻高々…のはずが

ただ、最後の方の歌詞に「わしら貧乏人」とあったり、エッチな内容へ進んでいくことについて「お父様たちはどのようにおっしゃったのですか?」と、当時の評判について尋ねる伊藤さん。

この「一宮の夜」は、シングル「金太の大冒険」のB面、つまりカップリング曲で、あまりにも「金太」の方に注目が集まったせいで、あまり触れられることはなかったそうです。

つボイ「親父は『何という曲を出すんや!』と。というのは、(レコードを)聴かずに親戚に配っとったんや。
『みんなお宅の息子さん偉いね~言うて、親戚が褒めてくれて鼻高々やわ。どんな曲作ったんや?』って言うてかけたら『金太の大冒険』(笑)」

ただ、その後に親戚からは「ええ曲作ったやないか」と励まされたそうです。

そして、セカンドシングルは?

続いてつボイが発売したのが、「極付け!!お万の方」。

次もお父さんは親戚にレコードを配りましたが、前回励ましてくれたはずの親戚からは「これはイカンやろ」と言われてしまいました。

さらに、落語家の立川談志さんは好きな100曲の中に「金太の大冒険」を入れていましたが、後につボイが談志さんにこのレコードを持って行ったところ、「これはイカンだろう」と、親戚と同じ評価を下されてしまいました。

一般的には両方ともNGなのかもしれませんが、何か大きな差があるようです。
(岡本)
 

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