余命わずかな親友のためにセフレ探し?「喪女」の変化を描く漫画

3月23日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』では、パーソナリティの八木志芳が『喪女が一肌脱いだなら』(上野りゅうじん著/講談社)というマンガを紹介しました。「喪女」(恋愛経験のない女性)である主人公が、余命わずかな友人から「セフレを探して」との依頼を受け、自身が変化していくという作品です。八木は主人公が持っているコンプレックスを痛切に共感したようです。
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八木「親友のセフレを探すという突拍子もないお願いから、人に左右されて、自分の人生を自分の意思で生きてこなかった、自分自身と向き合ってこなかった女性が成長していく物語となっております」
高校時代では冴えない生活を送ってきた弥恵ですが、とあるきっかけで華やかな人気者の麻里奈と仲良くなります。しかし、自分とは違う世界に生きていると感じて疎遠になってしまいそのまま卒業。
ところがその後、麻里奈から連絡が。彼女は病で死の淵に立たされており、さらに弥恵に対し「最高のセックスがしたいからセフレを探してほしい」と依頼します。
八木「弥恵は彼女がもう本当に残りの人生が少ないとわかって、麻里奈のためになんとかする!ってなった」
余命わずかな親友の願い
弥恵は麻里奈のセフレを探すため、男性から見向きもされない自分を振り返り、まずは自分が相手にされるようになろうと努力を始めます。
八木「髪型も変えて、ダイエットもして、メイクもして、ファッションも変えて。そうしていくうちに、変わってきたねって会社の同僚などが振り向くようになって」
男性からも誘われるようになっていきます。今まで避けてきた男性たちとも積極的に関わっていこうとしていくのですが「セフレ探し」という役割もあります。
八木「ただ男性と会話するだけではなくて、どうやってふさわしいセフレを探していくのかっていうのも描かれていく」
パーソナリティが共感した「コンプレックス」
八木は高校時代に冴えなかった弥恵にとても共感をしたそうです。
八木「私は高校生の時は今より7キロぐらい太っていて、見た目にもすごいコンプレックスを抱えていた」
八木は恋愛に興味はあっても「こんな見てくれの自分のこと、誰が好きになってくれるんだろう」という思いがどこかにあったのだそう。男性を好きになることが怖かったと思い返します。
八木「それが弥恵の気持ちとすごい被って」
いま考えれば「なんで、あんなに自分のことを卑下していたんだろう」と思うことができるのだそうですが、本当に自分に自信がない時は「こんな私なんて、どうせできないし」という思考になると続けます。
八木「もうすごいわかる。多分ただただ自分と向き合うことから、人と接点を持つことから逃げてただけなんですけどね。でも、この番組を聞いている人の中にも、まさに自分に自信がなくて1歩踏み出せない人ってたくさんいると思う」
この漫画は「セフレ探し」というストーリーから、弥恵のような女性が「ここからどう男性と関わっていくか」というのが面白さでもあるのですが、
八木「自分に自信がない人こそ、なんか読んでいってほしいなって思うんですよ」
弥恵はどのように感じてどう変わっていくのか、どうやって自分を変えていくのかという成長が参考になると締めくくる八木でした。
『喪女が一肌脱いだなら』は、アプリ「コミックDAYS」(講談社)で連載中なので興味をもった方はぜひ読んでみて下さい。
(野村)
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