「宙船」と共に500登板へ!中日・祖父江大輔投手のタフな航海

CBCラジオ『ドラ魂キング』、音楽好きで中日ドラゴンズビギナーの佐藤楠大アナウンサーが、普段は一部分しか聞かない選手の登場曲を深掘りして紹介する「佐藤楠大のウォークアップソング」のコーナー。3月20日の放送では、ブルペンの要として長年活躍する祖父江大輔投手の登場曲、TOKIOの「宙船」を取り上げました。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く鉄腕リリーフ、500試合登板へ!
祖父江投手は、愛知大学卒業後にトヨタ自動車へ入社。社会人野球を経て、2013年のドラフト会議で中日ドラゴンズから5巡目指名を受けました。
26歳、オールドルーキーとしてプロ入り。現時点までの登板数は491試合。あと9試合の登板で記念すべき500試合達成という大記録を目前に控えています。
2014年から2024年までの11シーズンで、年間50試合以上の登板が4年、40試合以上が4年。最も登板数が少なかった昨シーズンでさえ28試合に登板するなど、その安定感は驚異的です。
最優秀中継ぎの実績と安心感
負荷の高いリリーフで、これほど長期間にわたり大きな怪我なくコンスタントに試合に出続けている姿勢は、本当に見事です。2020年シーズンには54試合に登板して防御率1.79を記録し、「最優秀中継ぎ投手賞」を受賞しました。
豊富な経験と様々なシチュエーションで試合に出てきた祖父江投手がブルペンにいるだけで、若手の多いドラゴンズには大きな安心感があります。
「2025年シーズンも、そのタフネスぶりを我々ファンに見せていただきたい」と佐藤。
ファンが一体になる名曲「宙船」
祖父江投手が登場曲に選んでいるのは、TOKIOの名曲「宙船」。プロ入り直後から11年間、一度も変えることなく使い続けている曲です。
佐藤が今回、この「宙船」をピックアップした理由は、オープン戦で祖父江投手がバンテリンドームのマウンドに上がる際、会場の盛り上がりが一段階違うと感じたからだといいます。
「バンテリンに足を運ばれるドラゴンズファンの皆さんには馴染みの一曲というのもあって、あの一体感というか盛り上がり、祖父江投手が出てくる時のあの高揚感みたいなものが醸成されているのかな」と佐藤は分析します。
職人のごとく進む道
「改めて歌詞を見てみると、タフに活躍し続ける、職人のような働き方をする祖父江投手に合っているような気がする」と佐藤。
特にサビの部分「その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな」という歌詞に、祖父江投手の姿が重なります。
長いシーズン、多くの試合を投げ続けてきた祖父江投手が、いかに毎日登板できる状態を維持するか。そこには本当に繊細に自分と向き合うことが重要になってきます。
11年続く「宙船」これからも
「この歌詞は、自分としっかり向き合えよと捉えることができて、そして自分を動かすことができるのは自分だけだよというメッセージ性が込められている。そこの部分が、細かい調整をして試合に出続ける、そのタフネスさを見せてくれている祖父江投手と重なり合う」と佐藤は解釈します。
11シーズン、そして今年で12シーズン目。同じ登場曲がこれほど長く使われ続けるのは珍しいことです。佐藤は「改めて今年もバンテリンでシーズン中に『宙船』をできるだけ多く聞きたい」と期待を寄せました。
コーナーの最後には、祖父江大輔投手の登場曲、TOKIOの「宙船」をオンエアしました。
(minto)
番組紹介

読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。