世界でも超難関!青森県中泊町、津軽海峡の遠泳縦断をサポート

『CBCラジオ #プラス!』(CBCラジオ)の1コーナー「日本全国にプラス!」では、日本各地のイベントやグルメなどを現地とつないで紹介しています。3月19日の放送では青森県中泊町を紹介。目の前に津軽海峡が広がる津軽半島に位置する町で、昨年7月にも同コーナーで取りあげています。津軽海峡は世界中の遠泳愛好者が目標にする世界で7つの海峡「オーシャンズ・セブン」の1つに数えられていて、その中でも難易度が高いそうです。中泊町総合戦略課の武田響さんに、永岡歩アナウンサーと三浦優奈が尋ねます。
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中泊町では海外スイマーを受け入れるサポート体制を整え、今年7月からサポートを開始する予定とのこと。
今年に入り募集を開始したところ、世界各地から23名の申し込みがあったそうです。
その中から令和7年度はアメリカ、イギリス、オーストラリアなどから10名を選定して、準備を進めているとのこと。
10名に絞ったのは、船やサポート体制に限りがあるため。申し込み者全員が泳げるわけでははないそうです。
ただ、今回申し込みがあったのはすべて外国人で、日本人の応募はなかったそう。
「1人で泳ぎきるのが難しいのではないか」ということから、新しい企画としてリレー方式での募集も行っています。
世界の中でも難関
7つの海峡の中でも最後に挑戦する人が多いというぐらい難しい津軽海峡ですが、どのような点で難しいのでしょうか?
武田さん「やはり潮の流れが速くて、だいたい流れる方向もその時によって変化していく。
北海道福島町沿岸を目指すんですけど、直線距離だとだいたい30km、ただ潮の流れで結局泳いだ距離は40km以上という方が多いですね」
フルマラソンに匹敵する距離ですが、平均10時間ほどかかってしまうのだそうです。
途中で並走している船に乗るなどして休憩はできず、休みたい場合は海の中で立ち泳ぎをするしかない過酷な状況。
飲食は船からひもでつないだ食べ物や飲み物を投げ込むそうです。
7月上旬時点での水温は青森県側で16~18度、北海道に近づくとさらに下がるそうで、まだ冷たい状況ではあります。
公認以外に緩いルールも
リレー形式の公認ルールは、昨年9月に設立された津軽海峡遠泳連盟によれば、資格は成人していることと、1,500メートルを30分以内で泳げること。
チームは監督やコーチを含めて5名以内。4名で1人あたり泳ぐ時間は1時間、最初に決めた順番で泳ぐこととなっています。
また、冷たい海で泳ぐことから、申し込みの際には18度以下の海水で30分以上泳いだという証明が必要となります。
泳ぐことができる時間は日の出から日の入りまでで、7月6日を例にすると朝4時11分から夜7時11分までの15時間程度がリミットとなります。
さらに多くの方に遠泳を楽しんでほしいということから、公認ルールでのリレー以外に、1人あたりの泳ぐ時間を自由にしたり、泳ぐ順番を変更できる緩いルールでの挑戦も可能とのことです。
申し込みの締め切りは4月18日とのこと。「世界有数の難関な場所で遠泳にチャレンジしてみたい!」という方は申し込んでみてはいかがでしょうか。
(岡本)
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