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名古屋市が再編を進める図書館。費用が2年前より増加に

名古屋市が再編を進める図書館。費用が2年前より増加に

名古屋市が行なっている図書館の再編計画「なごやアクティブ・ライブラリー構想」の第一弾として、星が丘ボール跡地に中核図書館「星が丘アクティブライブラリー」を作る計画が進められています。中日新聞によると、その際の建築費と維持費が60年で30億円かかると、名古屋市教育委員会が試算しました。このことについて3月12日の『CBCラジオ #プラス!』で、永岡歩アナウンサーと三浦優奈、つボイノリオが意見を交わしました。

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名古屋市にある図書館は基本的には1区につき1館ずつ、合計21館ありますが、今後は市内を5つのブロックに分け、30年かけて整備していく計画です。

中央図書館以外は全て規模の違う3つのタイプの図書館に分けられます。
約15万冊貯蔵する「アクティブライブラリー」、約6~7万冊の「コミュニティライブラリー」、約1~4万冊の「スマートライブラリー」の3種類です。

現在は名東区、千種区、東区、守山区を第1ブロックとし、千種区の星が丘ボールの跡地にアクティブライブラリーの第1弾を作っています。

名古屋市教育委員会はこの図書館の整備費を約18億円、維持費を年間5000万円と試算していることを明らかにしました。
定期借地権の期間である60年で換算すると計30億円となります。

市教育委員会によると2023年の試算では、整備費は14億4200万円余、年間維持費は3630万円余でしたが、その後の精査でそれぞれ約18億円、約5000万円に増える結果になったのです。

予算が高すぎるのでは?

星が丘ボールの跡地ではなく、千種図書館の東側隣に建てる計画もありました。
ここで建設した場合、整備費は17億1100万円と星が丘ボールよりは高い一方、年間維持費は940万。
60年で換算すれば、星が丘とは5億6400万円安くなる見込みです。

しかし結果として、星が丘ボールの跡地が選ばれました。

一方で、予算が高く見積もられているとの声も上がっています。
例えば瑞穂図書館1平方あたりの維持費は1万円程度。しかし星が丘アクティブライブラリーは1800平方メートルなので、維持費は5000万ではなく1800万なのでは、という指摘も名古屋市議会議員からされています。

「新しい図書館で、お洒落な図書館で、素敵な場所になるでしょうからいいんですが、こんなにお金かかる?」と永岡も疑問を抱きました。

パーソナリティらの意見

一区一館のシステムを失くすこの計画に対し、つボイは「場所としてはいいですよね」と評価。

つボイ「地下鉄降りて、傘ささずに行けるんじゃないですか」

三浦「星が丘テラスの間を行けばいけますね」

駅からのアクセスのしやすさにより、気軽に図書館に足を運べるポイントになるかもしれません。

一方で「名東区や守山区からわざわざその星ヶ丘まで本を借りる?」と永岡。
スマートライブラリーとコミュニティライブラリーも建設されるといえども、こどもや親子が、家から距離のあるアクティブライブラリーに定期的に通えるかどうかは疑問です。

三浦は図書館の設備について言及しました。
星が丘アクティブライブラリーの中にはカフェや休憩室などを入れる計画があります。

三浦「図書館の形っていうのがだいぶ変わってくるかなと思う」

また星が丘エリアは学校が多い地域なので、学生には嬉しいのではないかと評価する一方、「本を貯蔵してるのが15万ぐらいだと星が丘は言っていて、中央図書館は140万ほど。その差をどれだけ埋められるか」と課題を指摘。

本離れの昨今、より気軽に快適に本に触れられるような工夫に予算を費やして欲しいところです。
(ランチョンマット先輩)
 

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