「耳につけないイヤリング」で特許をとり、起業して社長になった中学生。

3月4日放送の『CBCラジオ #プラス!』では「耳につけないイヤリング」を取り上げました。これを発明して特許をとり、起業もして社長になったのは、なんと現役の中学生です。名古屋市昭和区の株式会社マイヤリングス取締役社長 水野舞さんに、光山雄一朗アナウンサーと山本衿奈が話を伺いました。
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そもそも「耳につけないイヤリング」とは何でしょう?
水野さん「マイヤリングという、私が特許をとったアクセサリーです。マイヤリングとはヘアピンに穴をあけて、穴から装飾具を通して、それを髪の毛、帽子につけることで、ピアスやイヤリングのように見せることができるアクセサリーです」
山本衿奈が実際につけてみます。
山本「パチンとやるヘアピンにおしゃれな耳飾りがついていて、耳の後ろにピンをパチンと留めればいいだけですね」
正木裕美(アディーレ法律事務所弁護士)「すごく自然です!前から見ると本当にイヤリングをつけているみたいですね」
山本「イヤリングはつけていると耳が痛くなったり、いつの間にか外れてなくなったりしますが、これならそういう負担がかからないですね」
ピアスに憧れて
どういう経緯で思いついたんでしょう?
水野さん「もともとは母がつけていたピアスに憧れていました。でもピアスは耳に穴を開けないといけない。イヤリングは耳が痛くなってしまうというところがあって、耳に負担がかからないアクセサリーを自分で作ってみたいと、工作をする感覚で作りました。
そこから父が『これは見たことがないから発明じゃないか』ということで、小学校5年生のときに国内の特許を取得しました」
そもそもマイヤリングを作り始めたのはいつですか?
水野さん「小学校2年生のときに工作が好きで作り始めました」
小学5年生で特許取得
この「マイヤリング」のネーミングはどう決めたのでしょう?
水野さん「だいたい想像される通り、私の水野舞という名前の『マイ』と、私にとっての(=my)イヤリングという意味を込めて『マイヤリング』という名前にしました」
小学5年生で特許をとったという水野さんですが、苦労しませんでしたか?
水野さん「大変です。工作で作ったものを特許という形にしていくお手伝いをしてくださる弁理士の先生にご相談をしました。
そのとき一番大変だったのは言葉の壁でした。特許を初めて知ったのが小学4年生だったので、専門用語だったり、特許に出てくる項目に戸惑っている時期がありました」
起業は大変
さらに会社を設立。さらに大変だったのでは?
水野さん「もう大変というしかないです(笑)」
会社を興そうと思ったのはどうして?
水野さん「せっかく特許を取れたのであれば、いろいろな方にマイヤリングを広めていきたいよねという思いから、周りの大人の方に『会社という選択が一番適しているのではないか』と背中を押されてやってみようと思いました」
いまどんな形で「マイヤリングを」広めているのでしょう?
水野さん「実際に会社を作って販売をしたり、いろんなメディアに出演することでたくさんの方に存在を知っていただく、つけていただくということを繰り返す。自分の好きなように広められるのは会社の良さだと思います」
学業と事業の両立
学業との両立は大変じゃないですか?
水野さん「(4月から)中学3年生になり、私もついに受験生になるので、どうしようと思っています。
私の中では学業と事業の両立は永遠の課題です。どっちもこなすのは難しいので、優先順位をつけていますが、どうしても会社活動を優先することが多いです」
ちなみにマイヤリングは、どこで販売しているのでしょうか?
水野さん「私の株式会社マイヤリングスのホームページで販売をしています。コラボをしている店舗などでも買うことはできます」
(みず)
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