認知症の母が語る施設の餅つき大会の謎。その後、衝撃の真実が
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こどもの頃世話をしてくれた親ですが、成長して老いた親の世話をする側になると困った部分が見えてきます。こうした親の困ったエピソードを語り合う『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「おやおや困った」のコーナー。2月5日の放送でも、つボイノリオと小高直子がリスナーの投稿を紹介します。
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「89歳になる父は、70代の時に前立腺がんが見つかりましたが、大事に至ることなく済みました。数年後、今度は食道がんが見つかりました。おかげさまでこちらも治療できました」(Aさん)
治ったとはいえ飲酒は控えた方がいいですが、それでもAさんの父は飲み続けているとか。
「気にせず飲んだくれているようで、あの世に行くにはまだ怖いようです。飲む覚悟はあるのかとツッコみたくなりますが、おやおや困ったもんでございます」(Aさん)
つボイ「心配するなら飲まんでええやん」
小高「でも楽しそうに飲んでると、どこまで厳しくいっていいものやら。そのさじ加減も悩むんですよね」
餅に注意
「年末に義父がお餅をのどに詰まらせてしまい、救急車を呼ぶことになりました。幸いお餅に入れ歯がついていたのでどうにか取り出せました」(Bさん)
入れ歯がストッパーになって餅を取り出すことができたようです。
「いつかやるだろう、と周りにいる私たちは多少の覚悟はありました。でも、やっぱり焦りました」(Bさん)
その後大好物の餅を禁止されたBさんの義父は不満たらたらだったそうです。救急隊員曰く、その日、餅を詰まらせて運んだのはBさんの義父で4人目だったんだとか。
「やっぱり他人事ではないです。皆さん、お餅は気をつけてくださいよ」(Bさん)
小高「多いって聞きますけど、実際そんなにいるんだね」
認知症の母が心配すること
「昨年から認知症が出始めた母、薬の飲み忘れ、料金の振り込みのし忘れが増え、一番の心配は車の運転。そんな母を心配して施設の入所を検討しておりました」(Cさん)
ケアマネジャーと相談して、Cさんの母に合う施設に入所を決定。
しかし時間が経つと決めたことを忘れてしまうそうです。
「本人を連れて見学。納得したものの、一晩経つと気が変わって何回もキャンセル。3回目の説得で何とかクリスマスに入所することができました」(Cさん)
新しい環境に慣れてきたというCさんの母。
ある日の面会で、Cさんは義母が膝関節痛で引きこもりの生活をしていると話しました。
「それを聞くと実の母が『膝悪くなったの?それではお義母さん、ボケちゃうよ』。
認知症の母が義理の母を心配しておりました。何だか疲れも吹っ飛んで笑いが止まりませんでした」(Cさん)
小高「可愛いじゃないですか」
餅つき大会の謎
認知症で施設に入所した母のその後を投稿したCさん。
「施設の行事で餅つき大会がありました。ありがたいことに、スタッフの方々が昔ながらの杵と臼で餅つきをされたようです」(Cさん)
つボイ「風情があってよろしいやん」
小高「イベントとしても楽しい」
「数日後面会した際に、お餅美味しかった?と聞くと『それがね、食べてないの』と言うんです」(Cさん)
お年寄りはのどに詰まらせることもあるので、その場では食べさせないのか?と考えたCさん、「お正月に小さなお餅でお雑煮が食べられるといいね」と言って別れたそうです。
餅つき大会の衝撃の事実
年が明け、Cさんが「お雑煮でお餅食べた?」と聞くと母からは「食べてない」との返事。
「お餅に飢えている母に、正月明け外出した際にやっとぜんざいを食べさせることができました。『ありがとう。やっとお餅を食べることができたわ』と満面の笑みでした」(Cさん)
小さな親孝行ができて良かったと思いきや、施設のホームページで最近の行事を確認してみると衝撃の事実が。
「なんと餅つき大会の日、きな粉と餡子で食べている母の写真がアップで載っておりました。施設の方に『お餅付きの餅は?』と聞かなくてよかった」(Cさん)
小高「よくよく考えたら、餅つき大会して食べさせないんだったら、そもそも餅つき大会はしないもんね」
リスナーから寄せられた、老いた親のエピソードでした。
(尾関)
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