中日・仲地礼亜投手、新フォームで再出発!「ダイナミック琉球」と一軍定着へ
CBCラジオ『ドラ魂キング』、音楽好きで中日ドラゴンズビギナーの佐藤楠大アナウンサーが、普段は一部分しか聞かない選手の登場曲を深掘りして紹介する「佐藤楠大のウォークアップソング」のコーナー。2月6日の放送では、仲地礼亜投手の登場曲、イクマあきらさんの「ダイナミック琉球」を取り上げました。
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仲地投手は沖縄県出身。2022年のドラフト1位で指名され、沖縄の大学に所属する選手として初めてドラフトで選出されたことで話題を集めました。
入団してからの2シーズン、1軍登板はありましたが、2年で10試合にとどまっています。度重なる故障の影響でシーズンを通して思うようにマウンドに上がれなかった仲地投手は、取材の中でその悔しさを語っていました。
キャンプ出発前には「とにかく怪我なくキャンプを完走すること」をひとつの目標に掲げていた仲地投手。
自主トレ期間中は、柳裕也投手、松木平優太投手とトレーニングを行ない、沖縄キャンプまでの短い期間は、ナゴヤ球場で練習を重ねていました。
新フォームで再出発へ
ブルペンで投げる仲地投手の姿を見た佐藤は、大きく変更された投球フォームに気付きました。一度足を上げて地面に軽くつけ、さらにもう一度足を上げ直す二段モーション的なステップを踏んでいたのです。
片足を上げて軽く踏む投手はいるものの、地面にしっかり足をつけるフォームは珍しく、今までの仲地投手の投球フォームとは大きく変わっているように見えたと佐藤は説明します。
この投球フォームについて仲地投手は、自主トレ時に様々な体の使い方やフォームについてアドバイスをもらう機会があり、足のことも考慮してフォーム変更を決めたと教えてくれました。
怪我をしづらいフォームへの変更を目指し、新しいフォームでの投球にも違和感がないことから、この新たな挑戦に踏み切ることを決断したそうです。
故障予防のため遺伝子検査も受け、様々な角度からアプローチを試み、対策を講じながらこのオフを過ごしてきました。2025年シーズン、1軍マウンドでの投球が期待されます。
沖縄魂の応援歌
そんな仲地投手が使用している登場曲が、イクマあきらさんの「ダイナミック琉球」です。
この曲は、2017年の夏の高校野球で仙台育英高校が応援歌として使用したことをきっかけに、SNSからメディアへと広まり、高校野球の応援歌の定番曲として認知されるようになりました。
2008年、琉球大学の土木工学科創立50周年を記念して上映された『琉球ルネッサンス』という現代版組踊絵巻のテーマ曲として制作された1曲です。
歌い始めから沖縄の雄大さ、海の広大さを感じさせる楽曲。歌い出しの部分をソロパートで歌い、さらに盛り上げていくという応援歌としての使い方が鉄板です。
伝統のリズムに思いを乗せ
曲の中に、七五調のリズミカルなラップのような部分があります。これは「口説(くどぅち)」と呼ばれる、沖縄の伝統的な民謡で使われているリズムです。
そのパートでは沖縄の言葉で「南の風の吹き出す春の頃のように胸の思いを語って話してみよう。海を渡って島を巡って、私たち若者の胸はドキドキ高まっているよ」という意味の歌詞を歌っています。夢を抱いて飛び出していく若者たちの姿が情景として浮かび上がる、沖縄らしさを感じるラップパートです。
この故郷の歌でマウンドに上がる。より一層気合が入りそうな、そんな1曲だと佐藤は語りました。
コーナーの最後は、仲地礼亜投手の登場曲、イクマあきらさんの「ダイナミック琉球」をオンエアしました。
(minto)