CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

お雑煮も千差万別!出汁や具材、お餅の形にも地域差

お雑煮も千差万別!出汁や具材、お餅の形にも地域差

1月11日は鏡開きをする日とされています。正月の間に飾っていた鏡餅をさげて食べ、無病息災を祈願する行事です。この日のCBCラジオ『石塚元章ニュースマン!!』では、リスナーからのとある投稿をきっかけに、CBC論説室の石塚元章特別論説委員と加藤愛が、「雑煮」の話題を取り上げました。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

お餅がないっ!

「1月10日の東海地方は冷え込むとの予報でしたので、お昼にはお雑煮を食べて、夜は味噌煮込みうどんと決めておりました。
お雑煮を作って『あとはお餅を入れたら出来上がり』と思いお餅の袋に手を入れると…ない!先日食べてしまったことを思い出しました。

夫に鏡餅のパックを空けるように頼むと、『鏡開きは明日だからダメ』と言われてしまいました。お昼ご飯はカップ麺に変更になりました」(Aさん)

石塚「最近の鏡餅は鏡餅の形をしたパックになってて、底の蓋を空けると中から切り餅が出てくるんだよね。お餅がないからお雑煮できなかったんだ」

お雑煮を食べ損ねてがっかりするAさんの投稿に、「わかる!」と共感する加藤。

加藤「私も実家からお餅を6個だけもらったんですよ。大事に食べようと思っていたのに、気が付いたら2日でなくなってました」

毎食のようにお雑煮を食べていたらあっという間に食べてしまったそう。

バラエティ豊かなお雑煮

こんな投稿も寄せられました。

「我が家では1日にぜんざいを食べ、2日にお雑煮を食べます。お雑煮はカツオと昆布で出汁を取り、野菜は白菜のみ。薄口しょうゆで味を調え、丸餅を入れて作ります」(Bさん)

加藤「我が家のお雑煮とちょっと似てますね。うちもすごくシンプルで、具材は餅菜だけなんです」

お雑煮の定番野菜といえば正月菜ですが、尾張地方では「餅菜」と呼ぶようです。小松菜に似た形で、甘みがありアクが少ないことが特徴です。

ちなみに九州北部では「カツオ菜」という特産野菜が栽培されており、お雑煮に入れるそう。菜っ葉にも地域差があるようです。

石塚「我が家も似てるな。おすまし系で、お餅と餅菜と鶏肉が入ってる」

雑煮は地域や各家庭によって出汁の作り方や入れる具材などに特色が出るようです。

石塚「Bさんの家では丸餅だけど、これが丸か四角かでも違うよね」

加藤「あーそうですね!うちは四角いな」

餅の形にも地域差があり、岐阜県を境として東側は角餅、西側は丸餅であることが多いようです。
境目に近い岐阜、石川、福井あたりでは、丸餅と角餅どちらも使われることもあるのだとか。

香川では甘いお雑煮も

「お雑煮、うちも正月菜とお餅だけのシンプルなものなんですが、そこに鰹節をたっぷり入れたり、鰹節とお砂糖を入れたり、お砂糖だけ入れたりと好みで味付けして食べます。私はお砂糖を少しだけ入れます」(Cさん)

加藤「お雑煮にお砂糖入れるんだ!」

甘めのお雑煮を作るところもあるようです。Dさんもその内のひとり。

「若い頃、関西の学校の寮に入っていましたが、寮でお正月を迎えた時にびっくりしました。お雑煮の餅はあんこの入った丸餅で、白みそ仕立ての甘いお出汁。野菜は鶏肉や肉団子やらいろいろ入っていて、出てきた時に思わず『え?』と声を出してしまいました」(Dさん)

このDさんが食べたお雑煮と似たようなものを、テレビの収録で食べたことがあるという石塚。どうやら香川県で親しまれている食べ方のようです。

石塚「美味しかったよ。お出汁が白みそ仕立てなんだけど、なんか甘いのよ。甘くないのが普通だと思っていたけど、意外と甘くてもいけるじゃんって感じで」

幼い頃から親しんできたふるさとの味や家庭の味は、やはり格別で大事にしていきたいものですが、他の地域のお雑煮も食べてみると新たな発見があって面白いかもしれません。
(吉村)
 

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP