あのスポーツも?今年ルールが変わる競技
2025年は東京で世界陸上、愛知県ではアジア競技大会が開催されるなど、今年もさまざまなスポーツイベントが開かれる予定ですが、中にはルールが変更されるスポーツもあります。いったいどのようなルール変更があるのでしょうか?1月9日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、大川興業の阿曽山大噴火がさまざまなスポーツのルール変更について調べたことを報告しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くラグビー用語の一部が変更
まずはラグビー用語が今年から大きく変わります。
日本ラグビー協会は8日に東京都内で理事会を開き、4月1日からラグビーの用語の一部を変更することが報告されました。
国際統括団体「ワールドラグビー」の通達を受けたもので、新たにラグビーを観戦する人にわかりやすく伝えることが目的。
日本ラグビー協会の岩渕専務理事は、「世界的な形に合わせるべきという判断」と話し、「今後、日本で大きな大会が開催されることになるので、速やかに変えようとなった」と説明しました。
例えばボールを前に落とす「ノックオン」という反則が「ノックフォワード」に、相手からボールを奪う「ジャッカル」は盗みを意味する「スティール」に、ゴールポストの下にあるラインの「ゴールライン」は「トライライン」に変更されるとのことです。
全部で8つ変わるそうですので、観戦するならそれを覚える必要がありそうです。
柔道の「有効」が復活
変更は他のスポーツでもあります。
国際柔道連盟は有効の復活を盛り込んだ新ルールを各国の加盟団体に伝えています。
柔道は夏季オリンピックごとにルール変更をしていて、かつてスコアは「一本」「技あり」「有効」の3つがありましたが、2017年に「有効」がなくなりました。
有効が廃止された後、技ありを細かく分類すべきという意見が各国からありましたが、それなら「有効」を復活しようということになりました。
次回のロス五輪では日本が有利かもしれないという声もあるようです。
試合時間の短縮化が目的
テニスもルールが変わり、観客席などのベンチ以外のところから選手にアドバイスをする「オフコートコーチング」が2025年に開始されます。
今までは観客席にコーチが座っていて、身振り手振りで伝えるのは禁止されていましたが、これがOKになるとのことです。
さらにサーブした時にボールがネットに引っかかって相手のコートに入った場合はレットといってやり直ししていましたが、これが昨年からノーレットルールとなり、そのままプレーは続行することになりました。
これは他のスポーツでも同様ですが、試合時間の短縮化が目的のようです。
観客側も注意すべきルール
また観客側が注意しなければならないルール変更もあります。
昨年9月、SNSの普及を受けて、日本野球機構(NPB)と12球団が、プロ野球試合観戦契約約款の下部規程として、「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」を策定したことを発表したのです。
また球場内では選手のみならず、他人の身体の一部や身分証等を拡大・強調する撮影、迷惑行為なども禁止するなどとされています。
この禁止規定はすでに議論が巻き起こっていて、プロ野球ファンの間で大きな話題となりそうです。
(岡本)