意外!初夢は悪い方が縁起がいい
新年が明け、2025年を迎えました。お正月といえば、新たな一年の始まりに先立って縁起を担ぎたいものです。初夢もそんな縁起担ぎのうちのひとつです。1月4日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど~お正月スペシャル~』では、お正月ならではのさまざまな話題が持ち上がりました。今回はその中から、興味深い初夢にまつわるトークを取り上げます。つボイノリオと小高直子アナウンサーが、俳優の神戸浩さんをゲストに迎えて談笑しています。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く初夢とは?
そもそも初夢とは新年を迎えて初めて見る夢のことですが、リスナーのAさんからこんな投稿が寄せられました。
「江戸時代前期には大晦日から元旦にかけて眠らないという風習があったため、1月2日に見る夢だとされた名残もあるのだとか。
さらには『一富士二鷹三茄子』についてですが、富士は無事、鷹は高い、茄子は物事を成す、といった意味があるようです」(Aさん)
小高「なるほど!」
初夢に良い夢を見るとその年が良い年になるとされており、いわゆる夢占いのような意味合いがあります。
室町時代の頃には、吉夢を見るために枕の下に宝船の絵を置いて寝るというおまじないが生じるなどし、初夢による占いは古くから人々の間で根付いてきた習慣であるといえます。
夢の記憶は儚い
小高「カンベちゃんは何か初夢見ましたか?」
神戸「それが覚えとらんのだわ(笑)」
小高「夢って覚えてないことの方が多いですもんね」
夢は起きた途端におぼろげになってしまって、覚えていようと思ってもなかなか難しいものです。
初夢で一年を占うことができるとはいっても、どんな初夢なのか覚えていない場合はどうなるのでしょうか?
神戸「覚えてないってことは、良い事ないってことなんかな?」
小高「初夢の定義もいろいろあるみたいだし、一番最初に見た夢じゃダメなの?なかなか覚えてることないから、覚えてる夢の最初が初夢ってことでいいんじゃない?」
ポジティブな解釈です。これなら焦って夢を思い出さなくてもよさそうです。
つボイ「そういう定義でもいいんじゃない?」
神戸「ええねぇ」
初夢の定義はゆるくしておくのが2025年流のようです。
心配しすぎて夢に見る
リスナーからも初夢の報告が寄せられました。
「初夢は大学の単位が足りずに卒業できない夢でした」(Bさん)
つボイ「卒論が間に合わへんとか、単位落としそうとか。よく見るらしいです」
嫌な初夢を見てしまったというBさん。新年早々、最悪な気分になってしまったようです。
心配するあまりに考えすぎて夢にまで見てしまうというのは、経験がある人も多いのではないでしょうか。
小高「カンベちゃんは、困った夢とか焦る夢とか見たことある?」
神戸「舞台に出てて、セリフが出てこない夢とかいっぱい見ますよ」
映画やドラマであれば失敗しても撮り直しができますが、舞台は1回限り。失敗したらそれまでです。
そういったプレッシャーが悪い夢を見させるのかもしれません。
つボイ「職業柄の一番最悪なところですよね。私だったら生放送に間に合わんとか、遅刻する夢ですよ」
小高「『起きた時に、夢でよかったー!』って心底思いますよね」
悪い夢も悪くない?
初夢に悪い夢を見てしまったら、やはり縁起が悪いのでしょうか?
つボイはそうは考えていないようです。
つボイ「マイク・タイソンのエピソードでね、すごく前向きな話があります。リングでボコボコに殴られてる夢を見た後は、めちゃくちゃ頑張れるそうです。
『こんな無様な思い、現実では絶対にしたくない!』と努力して、かえって結果を出していくんだそうですよ」
嫌な夢を正夢にしたくないという思いが、現実で頑張るためのエネルギーになるのでしょうか。
そう考えると、悪い夢を見るのも案外悪くないような気がしてきます。
逆に縁起の良い夢を見たら、今年は大丈夫だと胡坐をかいて努力を怠ってしまうかもしれません。
初夢に嫌な夢を見てしまった人は「こうはならないぞ!」と反面教師にして、今年1年を頑張る活力に変えてみてはいかがでしょうか?
(吉村)