節約しすぎにご用心?尽きない食費の悩み
度重なる物価高の影響で、節約を心掛けている家庭も多いのではないでしょうか。不要な物は買わないようにしたり、固定費を下げたりあれこれ努力はしても、どうしてもかかってきてしまうのが食費です。12月18日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、そんな食費にまつわるニュースを、塩見啓一アナウンサーと小高直子アナが、榊原悠介アナを交えて取り上げます。
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イギリスの格安スーパーが、日本円で950円ほどのチェダーチーズに厳重な防犯対策をして陳列、販売している様子がSNS上で話題になり「悲しい時代だ」と嘆く声が上がっているようです。
現地メディアによると、900g入りのチェダーチーズはワイヤーのようなもので十字がけにされた上、防犯タグまでつけられていたとのこと。
イギリスでは経済が不安定になるにつれ万引きが増えており、このような対応に至ったと考えられます。
塩見「そんなん何か、おかしいですよね。余程貴重な物ならわかりますけど、チーズでこんな風になるのはすごいな」
小高「格安スーパーですから、チェダーチーズとはいえ万引きされては致命傷になるということでしょうね」
日本のスーパーではなかなか考えにくい光景ですが、それほど経済的な混乱が起きているということなのでしょうか。
小売店のことをよく知っているという塩見は、「1個万引きされると利益が全部消える。軽い気持ちでそんなことされると本当に困る」と店側に同情の意を示しました。
格安スーパーとお金持ち
そんなニュースをきっかけに、トークは食費にまつわる話題へ。
塩見「うちの近くに安売りのスーパーがあるんですよ。そこにこの前ベンツが停まってて。え!?と思ってびっくりしました」
ベンツに乗れるということは、おそらくお金持ちなのではないでしょうか。それにもかかわらず格安スーパーに買い物に来るんだ?と驚いたようです。
ところが小高は、それには理由があると分析します。
小高「いやいや塩見さん。格安スーパーでの買い物はね、お金の有る無しじゃないんですよ。あそこでいろんなものを発掘して『こんな安く買えた!』ってなる楽しみはね、もうテーマパークなんですよ。楽しいの」
確かにお得にお買い物ができた時は嬉しくなります。そういった掘り出し物を探すのが、格安スーパーの真の醍醐味なのかもしれません。
塩見「なるほど(笑)。でもはっきり言ってね、来るなよ!と思っちゃいます(笑)」
小高「限定何十個限りとかって書いてあると特にね(笑)」
「きっと維持費なんかも大変なのかもしれませんね」とフォローを入れる小高。
食費が上がった1年
ファイナンシャルプランナーの資格を持っているという塩見は、自身で家計の収支を見直すこともあるとか。
塩見「今年の1月から11月の収支を見るとね、物の値段が上がってるのがよくわかるの」
特に食費の上り幅が大きいようです。
生活に慣れてくると違和感が鈍ってしまいますが、改めて振り返るとやはり異常な状況なのは間違いありません。
榊原「きちんと分析されているのが素晴らしい。私も10年以上家計簿はつけているんですが、つけるだけで」
小高「振り返らない?(笑)」
榊原も学生時代からずっと家計簿をつけているそうですが、それを何かに生かそうとしたことはないとのこと。
でも、つけているだけでも素晴らしいです。
健康第一!
家計簿を見直していて、さらに気が付いたことがあるという塩見。
塩見「1月から6月くらいまではね、結構食費が高かったんです。でもその後からは例年並みくらいに下がってるんですよね」
世間の物価は下がっていません。塩見家の食費が下がった理由は一体なんでしょう。
塩見「ふと考えたら、なんか病気しやすかったなと思って」
小高「病気で食欲が減ったってこと?」
塩見「そうじゃなくて、食費が高いから食べる量を減らしたり肉類などの食材を控えたりしてて。そういう中で風邪ひきやすくなっちゃったみたいで」
上がった食費を例年並みに抑えるために、買い物に工夫をしていたようです。ですがそれで同じ食費になったとて、同じ内容の食事ができているわけではありません。
10月にはコロナにもかかったそうで、食費を削った結果体が弱くなってしまったそうです。
榊原「栄養が足らなかったんだ」
小高「そこまではしちゃだめ!結局お医者さんに行ってお金払ってたら大変ですよ。健康大事ですから!」
食費を節約して医療費がかさんだら、元も子もありません。生きていくには食べ物が必要で、食費はなくせない出費です。
節約も大切ですが、心も体も健康であるためには削りすぎにご用心です。
「だから、政治にも頑張ってほしいなと思うわけですよ」と、今後の政治に期待をかけて締めくくりました。
(吉村)