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夏に流行したこどもの感染症、秋冬も注意したい病気は?

夏に流行したこどもの感染症、秋冬も注意したい病気は?

夏はこどもの感染症が増える季節ですが、今年は特に手足口病が全国的に大流行してしまい、2回罹ってしまったというケースも。また、現在はマイコプラズマ肺炎が全国的に流行していて、過去最多という地域もあるようです。9月11日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の後藤克幸特別解説委員が、夏に流行した感染症を振り返るとともに、秋冬にも気をつけたい点について解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと三浦優奈です。

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こどもがかかりやすい3大感染症

こどもが夏にかかりやすいという代表的な感染症は3つ。

手足口病は毎年7月にピークを迎える感染症の代表格で、口の中や手のひら、足の裏に発疹や水ぶくれができるため、その名が付いています。

だいたい37、8度の熱が出て1週間ほどで平熱に戻り、発疹なども治まってくることが多いのですが、まれに髄膜炎や脳炎など合併症が出るため、決して侮ることはできない病気です。

2つ目のヘルパンギーナも発熱を伴い口やのどに発疹ができますが、手や足には発疹が出ないという特徴があります。

そして3つ目の咽頭結膜熱、耳なじみのない病名ですが、プールで感染することが多かったことから、かつて「プール熱」と呼ばれていた感染症です。

ただ、プールが感染源とは限らないことから、水泳関係者などから「プールが危険という偏見が生まれるため、この呼び方をやめてほしい」という反対の声があがり、現在は正式名称の咽頭結膜熱と呼ばれるようになりました。

扁桃腺が腫れたり目が充血したり、発熱したりする症状があるため、この名前が付いています。

手足口病は現在も流行

いずれもウイルスが原因で感染する病気ですが、今年は特にが流行したのは手足口病。
ゴールデンウィーク明けから全国的に患者数が急増しています。

愛知県では特に6月、県内で定点観測している医療機関からの患者報告数が、警報レベルの基準値となる「1医療機関で1週間に患者が5人以上来る」を超えていて、6月20日から手足口病警報を発令して現在も流行が続いています。

また3大感染症とは別に、8月からマイコプラズマ肺炎がこどもや若い人の間で流行しています。
こちらはウイルスではなく細菌が原因で、咳が長引くのが特徴。

多くのケースでは軽い気管支炎で終息するといわれていますが、重症化する可能性もあり、後藤は「あまりにも咳が長引くようであれば、ぜひ医療機関を受診してほしい」と訴えました。

秋冬に注意したい感染症

これから秋冬にかけて新たに気をつけなければならないのが、まずは新型コロナウイルス。

インフルエンザや新型コロナは特に冬に活発になりますが、昨年の例でも7月、8月に新型コロナの山があったあとに減少はしたものの、結局秋に増加し始め、12月に急カーブを描いて増加してしまうという歴史を繰り返しています。

また、高温多湿の夏に起きやすいイメージのある食中毒、実はノロウイルスは冬でも大発生してしまいます。

夏はサルモネラ菌やO-157など細菌が原因の食中毒が多いですが、実は年間の食中毒の40%はノロウイルスのため、冬になっても注意が必要です。

それでは、これらの感染症にかからないようにするには、どうすれば良いのでしょうか?

多くの感染症の感染ルートは接触や飛沫によるものであるため、何よりも手洗いや消毒が大事ですが、「指先や手のひらだけではなく、手の甲も大事」と後藤委員。
口や目を触る際は手の甲を使うことがあるためです。

また、家族でタオルを共用していると集団感染してしまう可能性があるため、感染が流行している間だけでもタオルを別々に使うか、使い捨てのペーパータオルを使うのも良いと語りました。
(岡本)
 

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