松原タニシ、SNSで話題の「行方不明展」に行く
東京・日本橋三越前の福島ビルで「行方不明展」が開催されています。これは、お化け屋敷などを手がける株式会社闇(やみ)と、ホラー作家の梨(なし)さん、テレビ東京プロデューサーの大森時生さんがタッグを組んだ「行方不明」をテーマにした企画展示です。7月30日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、事故物件住みます芸人の松原タニシがこの「行方不明展」の見どころについて語りました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く尋ね人の張り紙がびっしり!
SNSで話題の「行方不明展」を訪れた松原の感想は、「『行方不明』というテーマがすごい最高だな」というもの。
入口を入るとすぐに、「この人を探しています」と書かれた何百もの張り紙が、壁一面にびっしり張り巡らされていたそうです。
松原が「これ大丈夫か?」と思っていたところ、「これらは全て完全なフィクションです」の説明書きを発見。
松原「でもね、これ見ていくと『フィクションか?』っていう。リアルな」
北野誠「撮ってきた写真を見ると、昭和の行方不明な感じがすごくよく表れてますね。うまいなーと思います」
かなりリアリティのある展示のようです。
テーマは4つの「行方不明」
この「行方不明展」の写真自体が、顔がわからないようにぼやかした集合写真。
北野「こん中で誰かが行方不明になってるのかなっていう、いきなりちょっと心ざわつく写真からですよ」
佐藤実絵子「推測したくなるというか、何かを」
会場は「身元不明 『ひと』の行方不明」、「所在不明 『場所』の行方不明」、「出所不明 『もの』の行方不明」、「真偽不明 『記憶』の行方不明」の4つの「不明」をテーマに区切られているそうです。
さまざまな角度の不穏な展示
最初に貼り出されていたのは行方不明者の貼り紙でしたが、徐々に「あなたが反省することを許可します」という謎の貼り紙に。
松原「『帰ってきてください』っていう子どもの顔が変な絵になってたりとか、何か不穏な展示があるんです」
ブラウン管が壊れたテレビには防犯カメラの映像が流れていて、「この後、この人は行方不明になりました。その直前の映像です」といった、心がざわつく演出もあったといいます。
松原「ようできてんだよなー」
行方不明者が持っていたであろう携帯電話を集めたボックスや、行方不明者のペットボトルの中に入った大量の吸殻、電話した人が行方不明になったという謎の電話ボックスなど、さまざまな角度から「行方不明」というテーマにまつわるものが展示されていたそうです。
自分が行方不明になったという錯覚
奥に進むと、台所のような場所にヘッドホンが置かれていて、耳にあてると行方不明になった人の声が入っているという演出も。
松原「もう、すごいアトラクションなんですよ」
松原いわく、この「行方不明展」は迷宮のようなつくりなので「ひとりぼっちになる瞬間がある」といいます。
松原「その時に、自分自身これほんまに行方不明になってんちゃうかという錯覚に陥いる。そんなつくりもあります」
異世界に転生できる枕?
「所在不明 『場所』の行方不明」、「出所不明 『もの』の行方不明」、「真偽不明 『記憶』の行方不明」に進むと、「私が行方不明ですと、私は一体誰なんでしょうか教えてください」という「記憶を失った人の手記」や、「富士の樹海でここに洞窟の入口があったはずなんです。出てきてください。入口さんは出てきてください」と書いてある「異世界の入口を望む手紙」も。
松原「『この枕で寝ると、夢の中で異世界に転生できると本人が言っていたという枕』とかね。だんだんもう頭が混乱してきて、本当に自分の頭の中が行方不明になってる感じなんですよね」
わくわく、ざわざわが味わえる
「エレベーターで、2階のボタン押して、6階のボタン押して、2階のボタン押して、10階のボタン押して、5階のボタンを押して、最後に10階のボタンを押して開いたフロアが「異世界になる」という都市伝説があります。
これを実際に実行してみた少年のVTRが流れていて、最後の扉が開いた瞬間には「なにかちょっと違う映像」が流れていたそう。
松原「これも多分フェイクドキュメンタリーとして作られてると思うんだけど、見せ方が上手いんですよね」
北野「写真だけ見てても、すごいわくわくする。昭和の行方不明な感じがそこら中に散りばめられてて、なんかざわざわする」
松原「こっくりさんの紙なんだけど、『どうしたらあちらの世界に行けますか』『どうしたら無視されなくなりますか』とか。『探してください、おそらく中学生でした』。なんで自分の探してほしい人が“おそらく”になってるのかとか。何か不安になるんですよ」
とにかく「行方不明」にまつわることが盛りだくさんだという「行方不明展」は、9月1日まで毎日開催中です。
(minto)