熱中症に要警戒!エアコンの効果的な使い方とは?
東海地方では先週、梅雨明けが発表されました。記録的な暑さが続く日々ですが、熱中症の対策はどのようにすればよいのでしょうか?7月20日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが熱中症対策のカギとなるエアコンについて解説します。
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梅雨明けが発表された東海地方。
日ごとに暑くなってくると、恐いのが熱中症。1年間(正確には夏季の4ヶ月間)に、熱中症によって亡くなる方はどのくらいいるのでしょうか?
大石「平均すると、だいたい年間1000人くらいの方が亡くなるんです。猛暑の2010年は1700人を超えています。20年くらい前の3倍の死者数です。3倍ですよ!」
それだけ暑さの質が変わってきていると言えます。
仮に地震や水害で1000人亡くなれば大惨事と報じられますが、熱中症の場合はその死者数でもさほど警戒されません。
まず「災害級の暑さ」と認識することが大事です。
大石「熱中症の要因、メカニズムを考えていきたいと思います。メカニズムを知れば、対策はより打ちやすくなる」
熱中症の知識を問うクイズを出題する大石。
熱中症全体の7割を占める要因は、気温・輻射熱・湿度のうち、どれでしょうか?
大石「正解は…湿度なんです」
おすすめの設定
次に、熱中症の発生が多い場所はどこでしょうか?
「屋外で倒れた」というニュースをこの頃よく耳にしますが、意外にも多いのは家の中(住居)。
全体の35%を占めています。
つまり、熱中症になる要因として最も多いのは「湿度」と「住居」です。
となると、大切になってくるのはエアコンの使い方です。
最適な温度は28℃くらい、最適な湿度は40-60%とされています。
皆さんのお宅にあるのはどのようなエアコンでしょうか?
大石「どんなエアコンですか?ぜひ確認してほしい」
エアコンに必ずついているのは、室内目標温度。
一方で目標「湿度」についてはあるもの、ないものがあります
自宅にエアコンを4基備えているという大石は、そのうち最新型の1基のみ、目標湿度がついているそうです。
ちなみに「目標湿度があるタイプ」は高価格帯のものが多い、と付け加える大石。
小さいお子さんや高齢者は要注意!
目標湿度があるエアコンであれば、室内湿度を「40-60%」に設定するとよいでしょう。
では、目標湿度がない場合はどうすればよいでしょうか?
湿度の調節機能がやや劣るため、除湿機があればそれを併用するか、新たに除湿機を購入するのがおすすめだそうです。
また「建物の中でも熱中症になる可能性があることを意識するのは大事」と大石。
年齢別の傾向としては、小さいお子さんや高齢者が圧倒的に多くなっています。
小さいお子さんに多い理由は、「暑い」「苦しい」と言えないこと。
例えば、ベビーカーの内部は照り返しが強くなりがちです。
大石「高齢者の方も熱中症になる方、多いんですよ。鈍感になると言いますかね」
高齢者に多い要因は、暑さや寒さを感じにくくなること。
一番良くないのは、本当は喉が乾いているのにその感覚さえ薄れてしまうことだそう。
大石「家の中に温湿度計を置いていただきたい。なぜかというと『感覚で判断しない』ためです」
自分自身の感覚に頼らず、温湿度計の数字で客観的に判断することが身を守ります。
目安としては、湿度は70%を超えたら要注意、温度は28度を超えたらリスクが高まる、と覚えておくと良いようです。
これからも暑い日が続きそうですが、これらを心に留めて夏を乗り切っていきましょう。
(nachtm)