中日・髙橋宏斗投手、ピンチの時コーチたちと話す内容を明かす
6月8日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、中日ドラゴンズの髙橋宏斗投手の独占インタビューを放送しました。昨年と今年の投球の違い、交流戦の意気込み、さらにピンチでマウンドに集まる野手たちと話す内容を明かしました。
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若狭「細かい数字で恐縮なんですが、昨年の登板と、今年のこれまでの6試合の登板を1イニングの平均値で調べてみたんです」
高橋投手の昨年の球数は1イニングあたり16.99。今年は1球減って16球です。
被安打は、昨年の0.88から今年は0.73へ。奪三振は0.99で、今年はやや減って0.8。与四球も0.34から0.29へと下がっています。
数字としては今年の方が全てにおいて減少した高橋投手。球数もちょっと少なく、打たれているヒット、奪った三振、与えたフォアボール、全部少なくなっています。
この数字だけを見ると、打たせて獲るピッチングができているようですが、髙橋投手の実感は?
高橋「昨年までは、6回100球みたいな印象だったんですけど、今年はまだ6試合ですが7イニング投げれる球数になってきたと感じます」
無駄球も減ってきているそうです。
3球で追い込む
高橋「今年は3球で追い込むことをテーマにずっとやって来てるんですけど、それが少しはできてる印象はありますね」
3球で追い込むのは得意のスプリットを振らせるためだそうです。そのためには目線を外すカーブ、真っ直ぐから少しずらすカットボールが大切になるとか。
早めにストライクを取って、例えばワンボール、ツーストライクに追い込んで、さあ真っ直ぐか?スプリットか?の勝負になるそうです。
データ上では奪三振数が減っているものの、あまり気にしていないそうです。
実は髙橋投手、他球団が自分の過去のデータを活用していると感じることがよくあるそうです。
髙橋「ある程度早いカウントから仕掛けてくる印象が今年は強いので。そこは仕方ないので、しっかり欲しい場面で三振が奪えられるようにしたいですね」
ピンチになったら
昨年と大きく変わったのが得点圏被打率です。
昨年の2割5分6厘から0割9分4厘へ激減。ピンチの時に1割も打たれていません。
髙橋「今年は力を抜いて投げているというか、逆に自分が気持ち的にも優位に立てる状況が作れている感じがありますね」
ピンチでは無意識に身体に力が入るという髙橋投手。それならば、と大塚晶文投手コーチと話し合った結果、気持ちの上ではピンチを意識しないという結論に至ったとか。
髙橋「大塚さんがマウンドに来た時も、ピンチなのに全然意味わかんない会話してます」
野手、コーチが集まると
緊迫している場面では、投手コーチがマウンドにやって来ます。
普通は守備位置や、最低限してはいけないことの確認などをしますが…。
髙橋「大塚さんが来た時は『やっちゃったなお前。ランナーが2人もいるぞ』みたいな。ショートの村松(開人)さんだったら『まあ行けるっしょ』って、みんな軽い感じで声かけてくれます」
さらにサードの石川昂弥選手は「お前エグいわ。今日いいよ」となぜか褒めてくるそうです。
髙橋「途中から大塚さんも笑いながら『まあ頑張れ』って感じです。やるべきことを最低限確認して、身体の力入ってるんで、冷静に冷静に投げていってます」
今シーズンは二軍スタートになった髙橋投手。いろんな人に声をかけてもらったそうです。中でも一番気にかけてくれたと感じるのは大塚投手コーチ。
今でも、どういうことを意識しているかを欠かさずやり取りしているとか。
髙橋「良い状態も悪い状態も全て見てきてくれてるので、全幅の信頼を置いてます。期待に応えられるようにしたいですね」
次の登板に向けて
次の登板はエスコンフィールドHOKKAIDOでの北海道日本ハムファイターズ戦になりそうです。意気込みを聞きました。
髙橋「日本ハムが強いのはわかってますし、いいバッターがいるのはわかっているので、球場を楽しむ。それぐらいの余裕を持って行きたいですね」
昨年開業したばかりの、ファイターズの新本拠地・エスコンフィールド。昨年の日本ハムとの交流戦の舞台はバンテリンドームナゴヤでした。
ファンにとっては、中日から移籍した郡司裕也選手、アリエル・マルティネス選手との対決も楽しみです。
高橋「オールスターでも選ばれるようなすごい選手なので、どこが弱点なのか?もちろん研究します。打たれることはないと思ってマウンドに上がりたいと思います」
若狭も日本ハム戦に期待をかけています。
(尾関)