ドラえもんと共演?スギテツのピアニスト・杉浦哲郎
5月26日、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツのピアニスト杉浦哲郎さんが、CBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。今年結成20周年のスギテツでは鉄道ネタを交えた冗談音楽で知られていますが、最近はピアニストとしてシャンソンも演奏しているという杉浦さんに小堀勝啓が尋ねます。
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杉浦哲郎さんはヴァイオリン奏者の岡田鉄平さんとデュオ「スギテツ」で活動しています。
クラシックを新解釈でパロディにした冗談クラシックや、鉄道ファンが喜ぶ超絶技巧でファンが増えています。
昨年10月には神奈川県相模原市に建設中のリニアの駅、神奈川新駅でJR東海音楽クラブのみなさんとコンサートを行いました。
会場は掘削された地下30メートルにある新設工事ヤード。
杉浦「本当に響きが良くて、フェスのようなイメージでした」
最近の図鑑はDVD付き。昨年発売された小学館の図鑑NEOシリーズの『音楽』の巻では、スギテツのふたりが先生役としてドップラー効果や鳥の鳴き声などを演奏して教えてくれます。生徒はなんとドラえもんとのび太。
杉浦「演奏すると、ちゃんとドラえもんが『へえ~』って言ってくれるんです。50過ぎてコラボできるなんて感動しました」
結成20周年
今年はスギテツ結成20周年となります。8月には名古屋で『ヴァイオリンとピアノとチェロによる真夏の音楽祭』というコンサートを行うそうです。
コンサートではチェロと共演もあり、純クラシック、ポピュラー音楽まで幅広く演奏するそうです。
幅広いレパートリーにはもちろん鉄道音楽もあり。言葉に力が入る杉浦さん。
杉浦「一昨年、特急ひだで新しい車両がデビューしたでしょ?」
「でしょ?」と言われてもピンと来ない小堀ですが、さらに続ける杉浦さん。
杉浦「HC85系、あれの車内チャイムをやらせていただいて。いま特急南紀でも運用されてますけども。その『アルプスの牧場』っていう曲も演奏しようと思っています」
シャンソンを弾く
一方、杉浦さんはピアニストとしても精力的に活動しています。
6月には、名古屋で開催される耽美派歌手Kayaさんのライブ『Kaya chanson LIVE』でシャンソンの伴奏を務めるそうです。
Kayaさんはヴィジュアル系のロックバンド、ファム・ファタールのボーカリスト。10数年前からシャンソン活動を始めています。
杉浦さんがKayaさんと出会ったのは、東京渋谷で毎年行われているKayaさんプロデュースの『新春シャンソンショー』というイベント。
このイベントにはベテランシャンソン歌手のクミコさんや、すかんちのROLLYさん、ワハハ本舗の梅垣義明さんなど多彩な顔触れが出演。
Kayaさんが名古屋でコンサートを開く時には、時々杉浦さんが招かれてピアノを弾いているそうです。
古いものを伝える
ヴィジュアル系バンドのフロントとして活躍するKayaさん、シャンソンの時は妖艶な女性になるそうです。
杉浦「また歌声が、レンジが広くて素晴らしいですよね。演奏していても、彼の歌にというか彼女の歌に引き込まれてしまう。いつも楽しみにしてますね」
昨年のライブではセットリストの8割が王道のシャンソンだったとか。
杉浦「シャンソンって古のイメージが強いのに、こういうふうに若い人が新たに掘り起こして魅力を伝えることは素晴らしいことだと思います」
冗談クラシックと鉄道、そしてシャンソンと八面六臂の活躍を見せる杉浦さんでした。
(尾関)