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杉野正尭選手、パリ五輪の栄光と挫折を経て地元三重での全日本体操選手権へ

杉野正尭選手、パリ五輪の栄光と挫折を経て地元三重での全日本体操選手権へ
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「次は徳洲会体操クラブの一員として、3連覇に貢献したい」

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パリオリンピック体操男子団体で金メダルを獲得した杉野正尭選手。その活躍は記憶に新しいところです。栄光の舞台裏には、喜びと挫折、そして家族への感謝がありました。オリンピックという夢舞台、そして地元三重で開催される全日本体操団体選手権、全日本体操種目別選手権への意気込みを伺いました。

幼い頃からの夢、オリンピック

杉野選手が体操を始めたのは6歳の頃。兄の影響で地元・三重の体操クラブに通い始めました。幼い頃から負けず嫌いな性格で、練習にも常に全力で取り組んでいたといいます。

「オリンピックに出たい」

当時小学生だった杉野少年は、テレビに釘付けになり、体操選手の力強さと美しさに心を奪われました。

夢舞台に立った喜びと重圧

それから10年以上、体操に打ち込み、ついにオリンピック代表の座を掴み取った杉野選手。パリの地に降り立ったとき、その胸に去来したのは、喜びと重圧でした。

「夢にまで見た舞台に立てた喜びと、ここで演技するのかというワクワク感でいっぱいだった。」

団体戦での金メダル、そして種目別決勝での悔しさ

団体戦では、チーム一丸となり見事金メダルを獲得。プレッシャーをはねのけ、仲間と共に掴み取った栄光でした。しかし、得意のあん馬と鉄棒での種目別決勝ではメダルに届かず、「世界のスペシャリストたちの強さを改めて実感した。やりきったが、実力的にはまだ届かないという悔しさがあった」と語っています。

支え続けてくれた家族への感謝

「どんなときでも温かく見守ってくれる家族には感謝しかない。金メダルを取れた瞬間、家族に見せられたことが本当に嬉しかった」と語る杉野選手。しかし、高校時代に父親を亡くしており、メダルを直接見せることはできなかった

「父は、僕が体操を続けることをいつも応援してくれていた。オリンピックで金メダルを取ることも、きっと喜んでくれていると思う」

あん馬と鉄棒のスペシャリストとしての誇り

「あん馬と鉄棒のスペシャリストと呼ばれることはありがたい。この二つの種目には誇りを持っている」と語る杉野選手。男子は床運動を含む6種目がある中、特にあん馬と鉄棒を得意種目として活躍しています。

座右の銘は、体操を挫折しかけたときに兄から受け取った言葉、「究め研ぐ」。これは、常に技術を追求し、磨き続けるという杉野選手の体操に対する姿勢を表しています。

「常に上を目指し、自分の技を究め、研ぎ澄ませていきたい」

全日本体操団体選手権・種目別選手権への意気込み

パリオリンピックを終え、次の目標は地元三重で開催される全日本体操団体選手権と、全日本体操種目別選手権です。所属する徳洲会体操クラブは団体戦で2連覇中であり、「チームに貢献し、3連覇を目指したい。オリンピックの応援への感謝の気持ちも込めて演技したい」と意気込みを語っています。

「地元三重での開催なので、いつも以上に気合が入っている。団体戦ではチームに貢献し、3連覇を達成したい。また種目別ではあん馬で3連覇がかかっている。最高の演技で、応援してくれる人たちに恩返しをしたい」

ロス五輪へ

杉野選手は、全日本選手権後も歩みを止めません。目指すは、ロス五輪です。

「ロス五輪が最後のチャンスだと思っている。全力で金メダルを獲得したい。そのためにも、まずは目の前の試合に集中し、一つひとつ結果を残していく」

杉野選手の今後の活躍に期待が高まります。

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