春からの相次ぐ値上げラッシュが家計を直撃！そんな中、あえて値下げに踏み切る会社もあります。値下げに挑む各社の努力を紹介、専門家に「節約の心得」も聞きました。　CBCテレビ「チャント！」4月25日放送から

値上げの波が止まらない！

さまざまな品目で値上げの波が止まりません。食品は、7月末までに約6100品目が値上げします。値上げ幅は平均11％！ガソリンは、4月20日の発表で、1リットル175.3円とリーマンショック時以来13年ぶりの高値水準です。電気代ガス代も値上げが止まりません。5月には、平均的な家庭の割合で、電気代は8214円と前年比1600円以上の値上げ（中部電力）、ガス代は6952円と前年比1100円以上の値上げ（東邦ガス）になります。

原油ほか燃料価格の高騰、急激な円安による輸入コスト増加、コロナ禍の影響など、値上げの理由はさまざま。消費者はもちろん厳しいですが、商品を提供する各会社の苦しい様子も伝わってきます。そんな中、あえて値下げに踏み切る会社もあります！

外食産業各社が値下げに挑戦！

焼肉チェーン店「焼肉の和民」は、フード68種・ドリンク54種の全商品を429円以下で販売。605円の「角切りハラミ」が約29％オフの429円。649円の「和牛カルビ」が約34％オフの429円。869円の「石焼ビビンパ」はほぼ半額の429円に。思い切った値下げに挑戦です！

中華レストラン「バーミヤン」は、人気メニュー16品を値下げしました。769円の「油淋鶏」が70円値下げで699円。799円の「担担麺」が100円値下げで699円に。

しゃぶしゃぶ食べ放題ブランド「しゃぶ葉」は、小学生の食べ放題コースが、どのコースを選んでも、「ランチ」が989円、「ディナー」が1099円均一（土日祝はプラス100円）！一番お得なコースを選べば、最大で1100円分の値下げになります。

日用品でも値下げする会社が！

外食産業のほか、日用品でも。もともと値段の面で頑張っていた各社が、原材料費が上がる中でさらなる値下げに踏み切っています。

家具量販店「ニトリ」は、最大425アイテムを値下げ。例えば「デスク+シェルフ+追加引き出し」のセットは、4万0526円が3万5790円に値下げです。

スポーツ用品店「アルペン」では、プライベートブランド180アイテムが最大50％オフ！例えば「強撚ニットカーディガン」は4389円が約50％オフの2189円に。

アルペン担当者は値下げの理由について「コロナ禍の今だからこそスポーツの楽しさを知ってほしいため」と話します。生産地・生産工場を徹底的に厳選することで、生産にかかる費用を削減。幅広いアイテムに使用可能な素材を採用し、素材コストを抑えています。

専門家に聞く「節約の心得」！

消費者側も毎日の買い物やサービスを利用する際、節約を意識することが大切です。気を付けておきたい「節約の心得」を、節約アドバイザーの和田由貴さんに聞きました。

まずは、節約の心得その1。「いかに安く買うか」はNG！「いかに食材を使い切るか」を意識しましょう！特に気を付けたいのはスーパーでの特売品。「安いから！」という理由だけで大量に買ってしてしまうと、賞味期限までに使いきれなくて結局無駄にしてしまうことも。食材は、しっかり「使い切る」、そして「買い足す」というサイクルを作ることが大切。無駄遣いも減らせて、フードロスの削減にもつながります。

和田さんは、「あったら便利」は「なくても平気」とアドバイス。少しでも迷ったら、一度考えてみるのがいいのかも。

続いて、節約の心得その2。「食わず嫌い」と「思い込み」を克服しよう！なかなか取り組みにくい、ついつい敬遠してしまうようなことを克服すると、大きな節約になることも。例えば「キャッシュレス決済」。現金払いでは付かないポイントが付くと、少しずつ節約になっていきます。ほかには「格安スマホプラン」も。申し込みがネットだと面倒くさいという人もいるかも知れませんが、自分のスマホの使い方に合っていたら、数千円も節約になったりします。

値上げラッシュはまだまだ続きそうですが、アンテナを広げ、アイデアを生かし、乗り切っていきたいですね。

『チャント！』は、CBCテレビで毎週月～金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。