楽譜は読めないけど耳コピで演奏する人も 都会にストリートピアノが出現
4月10日、名古屋市内3か所にストリートピアノが設置されました!設置からの2日間、どんな人がどのような思いを込めてピアノを弾くのか。名古屋の街に流れる音楽を取材しました。 CBCテレビ「チャント!」4月11日放送から
初日から多くの人が演奏
ストリートピアノが設置されたのは、名古屋JRゲートタワー15階、ナディアパーク2階アトリウム、地下鉄本陣駅の本陣ギャラリー。設置初日にはそれぞれの場所でオープニングセレモニーが行われました。
JRゲートタワーのピアノには、花やネコなど色鮮やかな日本画が描かれています。名古屋芸術大学の長谷川喜久教授と学生らが「生命礼賛(いのちらいさん)」をテーマに描きました。設置初日には、さっそくたくさんの人が演奏に来ていました。名古屋市在住の会社員で週末にストリートピアノを楽しんでいるという「アッツー@週末ピアニスト」さんは、クラシックの名曲「トルコ行進曲」を演奏。「特に若い世代の人にもクラシック音楽の魅力を発信したい」との思いで選曲したとのこと。
10代から50代まで、楽しみ方はいろいろ
栄のナディアパークも初日から演奏する人、聴く人で盛況。設置2日目も、ピアノを弾いている人がいました。映画「菊次郎の夏」のテーマ曲「Summer」を弾いていたのは10代の大学生。人前で演奏するのは初めてで、耳コピで覚えたそうです。「怖かったけれど、楽しかった。いつか弾きたいと思っていたので、身近な所にできてありがたいです」と笑顔です。
子どもと一緒にやってきた50代のお父さんも軽やかに演奏。子どもの頃からピアノを習っていて、就職を機に一時は離れましたが、仕事が落ち着き、3年前から再び習い始めたとのこと。「人がいない時にやってみようかなと思って来ました。度胸試しという感じです。緊張して、指がちょっと震えました。発表会で弾ける度胸をつけたいので、ストリートピアノで練習します」と話します。
利用時間は、JRゲートタワー、本陣ギャラリーが午前10時~午後6時、ナディアパークが午前11時~午後6時。演奏前後の手指消毒など、注意事項を守って演奏してください。ピアノと音楽が名古屋の街の活気に繋がるといいですね!
『チャント!』は、CBCテレビで毎週月~金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。