新人アナが愛知県蒲郡市で、地元に愛される人気メニューを全力で紹介!
その町以外ではあまり知られていないけど・・地元の人はみんな知っている!
町で生まれ、町に根づく愛されFOOD。CBC新人アナウンサー松本道弥が調査していきます。神戸生まれ、東京育ちで東海地方初心者の松本アナ。
本日の舞台は、愛知県蒲郡市。蒲郡と言えばなんといっても、海の幸!
三河湾の新鮮な海鮮料理!というイメージですが…。
ほぼ蒲郡市だけ愛されFOOD『うずまきパン』とは?
スーパーなどでも買える身近なパンのようですが
作っているのは『ミシマパン』というお店。名前の通り生地がぐるぐるとうずまき状に! プレーンのほかに、抹茶や黒糖・カボチャの味もあります。蒲郡では知らない人はいない!というほどのご当地パン!なぜ、こんなにも愛されているかというと…。
実は、このうずまきパン、45年ほど前から蒲郡市内の保育園で出されている定番のおやつ。子ども達にとって、また大好きな大人にとっては懐かしの味。さらに、このうずまきの形が子どもの遊び心をくすぐるようで・・
小さな子供でも食べきれる大きさ、直営店で3個158円という安さも人気の秘密です。
ミシマパンは昭和20年代後半に岡崎市で創業。昭和45年に蒲郡市に移転しました。当時、取引先の喫茶店に定番の食パンとは違うモーニング用のパンを作って欲しいと頼まれたのがうずまきパン誕生のきっかけだそうです。
うずまきパンのヒントは海苔巻き寿し!特別に作っている所を見せてもらいました!まずはパン生地をうすくのばして、マーガリンを表面に塗っていきます。
まさに『海苔巻き』をつくるようにパン生地をくるくるっと巻いて、これを1cmほどの輪切りにし、表面に砂糖をまぶします。生地自体は甘くないので、砂糖がちょうどいいアクセントに。これを15分程焼き上げれば完成。
多い日には1日3000個も作られる、朝食にもおやつにもぴったりの愛されフードでした。
続いて、蒲郡市の油菓子とは?地元の人によると、「小麦粉を揚げたもの」「市内のお菓子屋さんでも買えるもの」とのこと。
油菓子を売っている海老煎餅の店、宝栄堂本舗に伺いました。
くるくるっとひねった形が特徴的です。油菓子はもともと、蒲郡の家庭で作られる定番のおやつ。
それぞれの家や店によって、味や形も微妙に違うそうです。
宝栄堂の油菓子は、薄めの生地をひねって揚げた硬めのもの。
起源は江戸時代といわれるほど歴史ある油菓子。小麦粉と卵と砂糖を練った生地を一晩寝かせ、薄く延ばして細長く切り分けます。真ん中に切れ目を入れ、くるりとねじるのが特徴。こうすることで油が均等に通り、カリっと仕上がるのだそう。今は食べやすいよう柔らかく仕上げたものが多いのですが、宝栄堂では昔ながらの製法で作っています。
そして、昭和30年代になると、おひなさんに飾る『ひな菓子』として使われるようになりちょうど今の時季に作られることが多いそうです。
蒲郡の人にとっては、『おばあちゃんが作ってくれたおやつ』という思い出を持つ人も多い郷土菓子。都会に嫁いだ人から「これが食べたい」と言われ、実家から送ることもあるそう。宝栄堂本舗の方々も「子どもからお年寄りまで好かれる郷土菓子があるというのは誇りです」と話してくれました。
2月11日(金)CBCテレビ「チャント!」より