ピークは過ぎた?高騰続くタマネギが、一大産地で大量に発見
いまが旬の食材「タマネギ」なんにでも使える万能野菜!ところが最近、値段の高騰で気軽に購入できなくなっています。そんな中、愛知県で一番タマネギ産地に行ってみると、いたるところで大量に収穫されているタマネギを発見。関係者によると「まもなく買いやすくなるはず」というタマネギ。タマネギが高くなった理由や、産地の人だから知っている簡単なタマネギレシピなど紹介します。
東海3県で一番玉ねぎのとれる場所
今年の5月のタマネギの平均単価は、例年の3倍強、一玉の単価にすると30円強だったのが、今年は120~~130円強、東京の方では高いところは180円という時もあったようです。東海3県で最もタマネギを生産している場所、愛知県の碧南市に取材に向かったところ、数が少ないと思われているタマネギが、いたるところで大量に収穫されていました。関係者に状況を聞いてみると、
(農家の男性)
「オレらの町のタマネギの量が少なくなったから高くなったって言われるけど、違う」
産地直売所「あおいパーク」でも、店頭には大量のタマネギがありました。取材スタッフがあまりの量に驚いていると、関係者は「ここはな」と笑って答えます。農協(JA)の保存場所を聞いて訪ねてみると、見たこともないような数のタマネギが保存されていました。
いまの状況は、タマネギが減っているわけではない
今年のタマネギが少なかったと言われている理由は、
(JA職員、安面さん)
「一年中出荷している北海道の出荷量の減少、加えて少なかった時に増える輸入物が、いまの社会情勢を受けて増やせていない」
今回の価格高騰は、一大産地北海道の不作や海外からの輸入減少により、タマネギ全体の割合が激減。需要と供給のバランスが崩れたことが原因でした。
とはいえ、5月の中頃を境に価格が落ち着いてきて、ピーク時よりは安く販売しています。とくにいまの時期は、みずみずしてやわらかいタマネギが出ていると安面さんはおススメします。
タマネギの産地農家のレシピ、玉ねぎのお好み焼き!?
これから手に入れやすくなるというタマネギ。農家の方にタマネギの食べ方を聞いてみると、産地ならではの簡単でおいしいレシピがたくさんありました。
(農家の男性)
「玉ねぎステーキ」
タマネギを厚さ1センチくらいに切って、オリーブオイルでじっくり焼いて焼肉のたれをかけます。じっくり焼くと甘みが出ます。
(杉浦家)
「(玉ねぎの)卵とじ」
この辺りの農家では、昔から皆が食べるメニュー。タマネギと野菜や肉類を炒めて卵でとじます。仕事のお昼休みにすぐ出来る料理。杉浦家のこどもたちは、小さい時に食べすぎてもう食べたくないと言うようです。
(JA職員)
「玉ねぎお好み焼き」
キャベツがなかった時、かわりにタマネギを使用したのがきっかけ。キャベツ自体を丸々タマネギに変えたお好み焼きです。
碧南市のおよそ150人の農協(JA)に出荷する、タマネギ農家を束ねる「JAあいち中央碧南玉葱部会」という団体があります。栽培技術の向上やPR活動をしています。碧南の玉ねぎを多くの人に食べてほしいとメニュー開発もしていて、ホームページなどに積極的にメニューを載せています
この時期おいしいタマネギ、手に取った際にはぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」6月17日の放送より。