えっ!金魚飯って・・入社2年目・長身アナが岐阜県各務原市で『金魚飯』を調査。おいしい金魚の正体とは?
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目、神戸生まれ東京育ちの松本道弥アナが調査します。
今回は、『岐阜県各務原市(かかみがはらし)』の『金魚飯(きんぎょめし)』です。
なかなか名前からは想像しにくい今回の愛されフード。町で調査を開始すると、さすがに金魚が入っているわけではなく、甘くて金魚のような赤い色をしている各務原市のある特産品を使った炊き込みご飯だとか。
その『金魚飯』が味わえるという『いっぷく茶屋 花の木』では、7年程前から提供。
女将さんが「中に金魚がいますので見つけてください」と、「金魚釜飯(1375円)」を出してくれました。
松本アナが釜飯のフタを開けると、色鮮やかなニンジンがいっぱい。
『金魚飯』とは、特産の『各務原にんじん』をふんだんに使った炊き込みご飯なのです。
ネーミングは、ニンジンに味をしみ込みやすくするため、ささがきにした形が金魚に似ていたことから。『花の木』の釜飯では、かたどったニンジンの金魚を更にのせて、可愛らしく仕上げています。
『各務原にんじん』の特徴は、色が濃くて鮮やかで甘みがあること。釜飯を味わった松本アナは、ニンジンの強い甘みと瑞々しさも実感しました。
『金魚飯』の誕生は、各務原市でニンジンの生産が盛んになった60年程前に遡ります。各務原の土は火山灰を含んだ「黒ぼく土」で、保水力があり、ニンジンの栽培に適していて、全国でも珍しい二期作を行っています。
生産者は、家に人が集まる時などに色鮮やかなニンジンたっぷりの炊き込みご飯を作るようになり、それがいつしか『金魚飯』と呼ばれるようになったそうです。20年程前からは学校給食でも登場し、子どもたちの人気メニューにも。さらに、生産者が経営する「ホカルノコーヒー」でレトルトの「きんぎょ飯の素(550円)」の販売を始めたり、各務原名物として発信していこうという動きも出てきています。
昔から食べられてきたニンジン生産者の家庭料理に、なんとも粋な名前が付いて各務原市の郷土料理として名物的な存在になった『金魚飯』。
「これからももっと多くの人に“各務原にんじん”を知っていただきたいので、続けて出していきたい」と『花の木』の女将さんは語りました。
(6月10日(金) CBCテレビ「チャント!」より)