車を愛するイマドキの高校生とは?三重・四日市工業高校自動車科で整備士の卵たちにマヂラブが出会う!
『マヂカルラブリー』の野田クリスタルと村上の二人が東海地方の学校におじゃまし、今どきの“リアルな学校生活”を紹介する『マヂ学校に向かいます』。
今回は、三重県四日市市にある『三重県立四日市工業高等学校』です。電気科や建築科など7つの学科がある中で、自動車の運転免許を持っていない二人が『自動車科』をリポートしました。
マヂラブを迎えてくれたのは、3人の生徒。自動車に興味を持ったきっかけは共通して、カーアクション映画の大ヒットシリーズ“ワイルド・スピード”を見たことだとか。続けて、この学校の自動車科の魅力を聞くと、「他の学校では考えられないような、充実した設備が揃っています」と学校愛に溢れる答えが返ってきました。
そんな彼らの案内で向かったのは、実際の車が置かれた本格的な実習室で、ここでは部品を外したり、取り付けたりして車の構造を学んでいます。
1台の車に使われる部品はおよそ4000種類ともいわれ、生徒たちは部品の名前からその役割までを日々実習をしながら習得。整備工場と同様の機械を使うこともでき、自動車整備士として必要な技術を身につけています。
「もぐってもいいですか?」と車の裏側(下側)を見せてもらった野田。「わぁー、いかつい!」と、思った以上に部品が多いことに驚きます。
教材の車は、自動車メーカーからの提供も。状態にもよりますが、中古相場で200~300万円するような車もあるとか。
また、別の実習室では、むき出しの本物のエンジンが置かれていて、それをわざと故障させ、どこが壊れたか?原因を調べる授業や、高額な装置を使ってエンジンの性能をテストする授業も行っています。
この自動車科は国土交通省指定の整備士養成施設で、卒業と同時に自動車産業に欠かせない3級自動車整備試験の実技が免除されるというメリットもあり、整備士になりたい生徒たちにとっては近道のコース。この充実ぶりからも、自動車科は重要な存在といえます。
さらに、この高校には“モーター部”という部活動もあって、その部では手作りフレームに50ccのエンジンを搭載したゴーカートのような車の“ゼロハンカー”を自分たちで一から作ってレースに参加しています。
エンジンなど部品類をどう手に入れるのか? マヂラブの二人が素朴な質問をしたところ、「フリマアプリで買っている」と分かり、現代の調達方法にビックリです。
部員たちは鉄材を溶接してフレームを組み立て、安く仕入れたエンジンやマフラーなども自分たちで考えて配置。自動車科で学んだ知識や技術を生かし、ゼロハンカーを作り上げます。その車でのレースの成績は、昨年、高校生の全国大会でみごと準優勝! 当時のドライバーは卒業した先輩ですが、全国2位を受け継ぐ走りを3年生の部員が見せてくれました。むき出しの車でスピードは時速約40キロ。カーブもスムーズな走りにマヂラブの二人もテンションが上がります。
このようにレースが好きな生徒もいたり、将来整備士としての独立を既に考えている生徒もいたり、車に対する愛は様々。夢をそれぞれが持ち、ハツラツとした顔で学ぶ姿にマヂラブの二人は清々しさを感じたのでした。