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洋画を見れば時代がわかる!?「三重県立美術館」がリニューアル!注目の企画展で洋画の魅力を再発見

洋画を見れば時代がわかる!?「三重県立美術館」がリニューアル!注目の企画展で洋画の魅力を再発見
CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

「三重県立美術館」がリニューアル!より鑑賞しやすくなった美術館で開催中の「ルックバック:近代 洋画」展では、明治から昭和初期までの約80年間に描かれた作品約100点を展示中。日本画とは違う「洋画」とは何か?その変遷から時代背景まで読み解ける魅力を、よしお兄さんが徹底解説します!

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洋画を見れば時代がわかる!明治から昭和初期の変遷 

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今年4月に「三重県立美術館」がリニューアル。照明と内装が新しくなり、より作品を鑑賞しやすい空間に生まれ変わりました。リニューアル後、最初の企画展として開催されているのが「ルックバック:近代 洋画」です。

この企画展では、明治から昭和初期までの約80年間に日本の洋画家たちが描いた作品約100点が展示されています。では、そもそも「洋画」とは何でしょうか。

(学芸員・原さん)
「洋画は、明治時代以降に日本で描かれた油絵や水彩画のことを主に指しています。それまでの日本の絵は、墨や顔料を使用した平面的な絵画でしたが、光や影で立体的に表現するような技法が伝わり、洋画として定着しました」

時代とともに変わる表現技法と画家たちの挑戦 

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「ルックバック:近代 洋画」展のおもしろさは、時代とともに変化していく表現技法を一度に見られること。明治初期の作品には日本画の要素も残りつつ、西洋の技法を取り入れた絵が多く見られます。

(学芸員・原さん)
「西洋から新しいものは入ってくるし、日本の伝統的なものもあるし。両方を取り入れて描いていた時代」

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1920年頃になると、まるでヨーロッパの風景のような絵が登場。これは交通網の発達により、多くの美術家たちがフランスへ留学するようになったことを反映しています。さらに1930年頃になると、抽象絵画など表現方法が大きく変化。海外の流行が国内にも広がりやすくなった時代背景が洋画からも読み取れます。

画家たちの苦労も垣間見える展示作品 

CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

展示室を巡っていると、文字が書かれた作品も目に留まります。「材料が不足しているため、思うように制作ができない」と記されたこの作品は、当時の画家たちの苦労を伝えています。

(学芸員・原さん)
「絵が売れて生活ができている作家はすごく少ないので…」

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展示の中には特徴的な作品も。関根正二の「天使(断片)」は、一部だけ色がついていて、他は白黒です。これは火災によって焼失した部分を、当時の白黒写真から複写して再現したもの。焼け残った中央部分だけが色彩を保っている貴重な作品です。

(よしお兄さん)
「想像を膨らませながら見るというのも、楽しみの一つですね」

このような資料からは、芸術作品の裏にある時代背景までもが読み取れます。美術作品を鑑賞する新たな視点を与えてくれるのも、この企画展の魅力です。

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さらに、三重県にゆかりのある洋画家の作品も多数展示されており、地域の芸術文化を知る貴重な機会となっています。毎月第3日曜日の「家庭の日」は団体割引料金で鑑賞でき、高校生以下はいつでも無料というのもうれしいポイントです。

(よしお兄さん)
「本日の推しどころキャッチコピー!洋画を楽しみ、歴史も学べる三重県立美術館」

リニューアルしてより鑑賞しやすくなった「三重県立美術館」で、洋画の魅力と時代背景を感じられる特別な体験をしてみませんか?美術に詳しくなくても、絵画から時代の変化を読み取る新しい鑑賞方法が発見できるはず!

CBCテレビ「チャント!」2025年6月18日放送より

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