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徒歩2分で終わる日本一短い「国道174号」 なぜこれほど短いのか? 道マニアが理由を解明!

徒歩2分で終わる日本一短い「国道174号」 なぜこれほど短いのか? 道マニアが理由を解明!
画像:CBCテレビ『道との遭遇』

ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回はバイクで日本を2周したこともある道マニア歴26年の松村真人さんが厳選する、兵庫県の魅力的な“神戸三大道路”を巡ります。

日本一短い国道!187mしかない「国道174号」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

松村さんと一緒に旅をするのは、漫画家の畑健二郎さん。松村さんが生まれ育った神戸市の中でも、オススメだと言う“三大道路”へ。

最初に訪れたのは、神戸港エリア。見えてきたのは、「日本で一番短い国道です」と書かれている看板。その距離、なんと187.1m!

2人がいる道は、神戸港と国道2号をつなぐ「国道174号」。始点から終点まで徒歩2分という短さですが、国道2号との合流手前は11車線もあるほど主要な道です。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

西日本の交通の大動脈である国道2号と神戸港をつなぎ、物流を支えることを目的に造られた国道174号ですが、「なぜこれほどまでに短いのか、あまり掘り下げられていない」と松村さん。

歴史をさかのぼると、かつては国道2号が今よりも北側を通っていたため、国道174号はもっと長かったそう。しかし、“あること”がきっかけで国道2号のルートが変えられ、それに伴い国道174号が今の短い距離になったのだとか。

(道マニア・松村真人さん)
「国道2号が移った理由を見に行きたい」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

国道2号と県道21号が合流する交差点に到着すると、県道21号沿いに謎の構造物を発見!

(道マニア・松村真人さん)
「これは、戦前に造られた地下道の連絡口」

現在の県道21号がまだ国道2号だった昭和8年頃、三ノ宮駅と路面電車の停留所や百貨店を安全に行き来できるよう地下道を造り、その出入口を道路上に4か所建設。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

そして昭和34年、兵庫県が三宮を発展させるため、地下道を広げて飲食店などが並ぶ地下街を作るプランを立てました。しかし当時、地上に国道2号が走っていたため、法律上その地下の施設も国の管理になってしまいます。

そこで国と兵庫県が話し合い、地下街の地上に国道が走らないように国道2号のルートを変更し、県道に付け替えるという奇策が取られました。それに伴い174号は短くなり、たった187.1mしかない国道になったそう。

宇治川の調整池 その先は暗渠道に

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

続いて訪れたのは、神戸駅の北側に位置する大倉山公園付近。すると宇治川の中に、水を貯めて水量を調整する「調整池」を発見!さらに川の南側は、川にフタをして造られた暗渠になっています。

(道マニア・松村真人さん)
「明治時代に川を一度暗渠にしたが、洪水がすごく多いので50年前に徹底的に改修したのが今の形」

この地域は昭和13年の阪神大水害を筆頭に、度重なる豪雨災害に悩まされてきました。それを解決するため、昭和47年に大規模な河川改修工事を実施。

川幅を広げてその上に強固なコンクリートでフタをし、山側に調整池を作るなど数々の対策をしたことで、現在は洪水被害が激減しました。

震災で廃道に 六甲山近くにある県道の旧道

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

最後に訪れたのは、六甲山。県道16号を走り、六甲山の東にあるトンネルあたりに来ると、現れたのは廃道の入口。

(道マニア・松村真人さん)
「地震でこの道路が崩れて、新しく道路を付け替えた」

この廃道は、かつて使われていた県道の旧道。1995年に起きた阪神・淡路大震災の影響で崩落が起こり、修復が困難に。トンネルを掘って新しく道が造られたことで県道は旧道となり、今は廃道化されました。

30年前まで現役だったとは思えないほど草木が茂り、「まるで文明が終わった後の風景」と畑さん。残ったままのガードレールや看板が、今は緑に埋もれています。

10月17日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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