通常の5倍!?日本一広い2車線道路&短すぎる茨城の「奇道」とは
ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は珍しい道や変わった標識などを求めて全国を巡る、道マニア歴19年の石井良依さんと、茨城県にある奇妙な道“奇道(きどう)”を巡ります。
危険を知らせるサイン!?幅が広すぎる2車線道路
石井さんと一緒に旅をするのは、演歌歌手の水城なつみさん。最初に2人が訪れたのは、つくば市さくらの森地区。「“ある点”が日本一の2車線道路」と石井さんは言います。県道201号から横に入ってしばらく走ると、突如だだっ広い道が出現!
(道マニア・石井良依さん)
「日本一幅が広いと思われる2車線道路」
地図の縮尺で確認すると、この2車線の幅員は約15m。幅員が約3mの一般的な2車線道路と比べると、5倍も広いことになります。しかし、広い2車線道路はすぐに途切れてしまいます。
(道マニア・石井良依さん)
「もともとは4車線道路として造られた道。両側の歩道も合わさって、ここだけ幅の広い2車線になっている。これほど1車線の幅が広い道は珍しい」
この道は、県道201号から多くの車が侵入してくる可能性があります。しかし、急に道が途切れて行き止まりになると非常に危険なので、あえて広い道にしてドライバーに違和感を持たせ、「この先に何かあるのでは?」と注意を促すためではないかと石井さんは予想します。
信号があるのに道がない!?市街地にある短すぎる道
続いて訪れたのは、つくば市の市街地。
(道マニア・石井良依さん)
「次は、普通の人は気にしないような道。もしかしたら、広いのに道だと認識されていないかも」
住宅が並ぶ県道123号を走り、信号のある交差点を直進すると、なんと行き止まりに!交差点の手前にはまっすぐ進めるという道路表示があるのに、渡った途端に道が途切れてしまいます。
(道マニア・石井良依さん)
「4車線の幅があるにもかかわらず、わずか車1、2台分の距離で道が終わっている。少し迂回すれば信号を渡らずに済むのに、長い横断歩道まである」
土浦市の土木事務所に確認すると、昭和38年の開発事業ではこの先に道を造る計画が検討されていたそう。しかし実現せず、現在に至るとのことでした。
土嚢が積まれた1車線の農道に一瞬だけ現れる2車線道路
最後は、石井さんが最近見つけた中でトップクラスに奇妙だという道へ。常磐自動車道で千代田石岡ICに向かいます。
(道マニア・石井良依さん)
「次に向かうのは、田んぼの中の変わった道路」
高速道路を降りた2人は、国道6号と県道221号の間にある農道を目指します。目的地に到着すると、両脇には土嚢(どのう)が高く積まれた1車線の農道が続いています。
そのまま走り続けると、突然きれいに舗装された2車線の道路に。さらにその先は、再び土嚢が積まれた1車線の細い道に戻ってしまいます。なぜ一部分だけが舗装されているのか…?
(道マニア・石井良依さん)
「地盤の緩いところに道路を造るには、土を締め固める必要がある。そのために土嚢を積んでいる」
きれいに舗装された短い部分はもともと地盤が固かったため、先に工事が進められたのだとか。
(道マニア・石井良依さん)
「この道は将来、茨城県道221号のバイパスになる」
道の様子が変わったらまた見に訪れたいと、期待を膨らませる道マニア・石井さんなのでした。
8月1日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より