山の上の巨大建造物は一体…?岐阜県にある曲がりくねった謎の道を巡る旅!
全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は道マニアが地図を見て発見した、岐阜県にある“謎の道”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)
日本有数の長さを誇る「恵那山トンネル」
長野県下伊那郡阿智村と岐阜県中津川市間を結ぶ「恵那山トンネル」。1975年に開通し、全長はなんと8489m!当時は日本一の長さを誇り、世界でも2番目に長いトンネルでした。
岐阜県と長野県にまたがる木曽山脈、通称「中央アルプス」は、132本もの断層が重なる複雑に入り組んだ地層だったため難工事だったそう。着工から8年の歳月をかけ、ようやく下り線が完成しました。
地図を見るとその恵那山トンネルの近くには、ヘビが蛇行するような曲がりくねった謎の道を確認することができます。
謎の道の先にそびえ立つ巨大建造物
謎の道の入口は、施錠がされている通行禁止のゲートで管理されています。特別な許可を得てゲートを越えて歩き進むと、その先は舗装された道が続き、車が通行した形跡も見られます。道の一部が崩れていたり木が倒れていたりする部分があり、次第に荒れた道に。
ゲートから1時間半ほど歩き、山の最上部に到着。そこはだだっ広い平地になっており、コンクリート製の巨大な建造物が2棟そびえ立っています。
建造物の外壁には一切情報が書かれておらず、一見しただけでは目的も用途も分かりません。建造物の下部には柵、その中には空洞があり、耳を傾けると車が走行する音が聞こえます。
恵那山トンネルの真上にある「換気塔」
この2棟の巨大建造物は恵那山トンネルの真上にあり、排気ガスの滞留による事故を防ぐための「換気塔」。山を切り崩して平地にし、571mもの穴を掘って上り線と下り線にそれぞれ1棟ずつ換気塔が造られました。
今は当時より車の排気量が少ないこともあり、走行による交通換気力を利用することで入口と出口だけでほとんど換気することが可能になっているそう。
換気塔の脇には文字が記された石柱のようなものがあり、「立坑(垂直に掘られた坑道などのこと)広場敷」と、1956年~2005年まで高速道路の建設・管理をしていた特殊法人「日本道路公団」の文字が書かれています。
5月2日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より