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山の上に眠る小学校 当時の小学生に思いを馳せながら“廃校の通学路”を巡る

山の上に眠る小学校 当時の小学生に思いを馳せながら“廃校の通学路”を巡る

ミキの昴生と亜生の2人がMCを務める『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。今回は、全国100万キロ以上の道を巡ってきた道マニア歴24年の鹿取茂雄さんと、奈良県にある“廃校の通学路”を巡ります。

長いジグザグ坂道の通学路!山の上にある廃校

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

鹿取さんと一緒に旅をするのは、普段は看護師として働いている一般人の小島稜加さん。道の素人として道巡りを楽しみます。

最初に2人が訪れたのは奈良県五條市。「朽ちていく様子がたまらない」と言う廃校の通学路の中でも、鹿取さんイチオシの阪本小学校の通学路を目指します。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

2人が目にしたのは、山の麓から上へ続く長いジグザク坂道。実際に登ってみると、途中にはお寺やお墓も。

歩くこと20分、35年前に廃校になった阪本小学校の校庭に到着。本来は立ち入り禁止ですが、特別に許可をもらって入ります。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

校庭には当時の遊具やプールが朽ちたまま残っていました。さらに階段を上ると校舎が出現。

なぜこんな山の上に学校を建てたのか?地元の人に聞きこみしたところ、かつて阪本小学校に通っていた地元の方にお話が聞けました。

(地元の方)
「元々集落の中心地は今のダム湖の中にあった。昭和32年猿谷ダムの建設で建物全部を高いところへ移転。山の上にあった田んぼの跡を利用して運動場、その上に校舎、その上に教員住宅も」

お寺も同じ時期に移転し、そのあとにお墓が造られたとのこと。波多さんが学校に通っていた約50年前はただの山道で、学校で使う石炭ストーブのための石炭40kgを担いで歩いていたそう。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

学校移転から20年後に工事が行われ、現在の舗装された道路に生まれ変わったのだとか。廃校になってから校舎は一度も使用されていませんが、運動場は今でも高齢者が憩いの場として使うことがあるようです。

廃校後も自治体や地域の人によって、綺麗な状態が維持されていることがうかがえます。

吊り橋とトンネルが通学路!? 小さな集落にある廃校

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

続いて2人が訪れたのは、奈良県十津川村にある滝川集落。人口約90人ののどかな集落に二村小学校という廃校があり、鹿取さんがたまらないと言う通学路を目指します。

しばらく歩くと吊り橋が。さらに渡った先にはなんと小さなトンネルもありました。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

(道マニア・鹿取さん)
「吊り橋とトンネルが連続してあるのが、道マニア的にはくすぐられる」

その先には、12年前に廃校になった二村小学校が出現。校舎にはツタが絡み、倉庫には綱引きの綱や、運動場にラインを引く石灰などが当時のまま残っています。

「吊り橋やトンネルは通学のために造られたのか?なぜ小さな集落に学校が建てられたのか?」と疑問に思う鹿取さん。

集落の人に聞き込みしたところ、トンネルは伐採した木材をトロッコに乗せて運ぶために造られたことが判明。当初は吊り橋がなく河原を歩いて渡っていたそうですが、トロッコが走らなくなって6年後に吊り橋が架けられたのだとか。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

さらに二村小学校は昭和38年に4校が統合して誕生し、全生徒が通いやすいよう4校の中心地に建てられたとのことでした。謎が解けたところで、通学路巡りの旅は終了です。

9月6日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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