日本の道のナゾ 入口と出口でトンネル名が違う!「二階建てトンネル」とは!?
ミキの昴生と亜生の2人がMCを務める『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。
今回は、この番組に5回出演している、道マニア歴24年の鹿取茂雄さんが、厳選した珍しい道を案内してくれます。
ナタで切り開いて進む!「軍道」の先にある観測所跡にたどり着けるか!?
まずやってきたのは、神奈川県横須賀市。三浦半島の中心に位置するこの場所で、戦時中に日本軍がつくった「軍道」を目指します。
軍道の先には、砲台を撃つための観測所跡があるといいますが、道マニアの鹿取さんが過去に訪れた際には観測所跡を調べ切れなかったため、今回リベンジしたいとのこと。
横浜ベイブリッジを越えてから車を走らせること1時間。目的地の近くまで来ました。ここからは歩いて目的地に向かうことに。
鹿取さん曰く、山頂にある観測所跡まで続く道が、かつて軍人たちがつくった「軍道」なんだそう。
しかし、道の入り口にはたくさんの植物が生い茂っており、道は鹿取さんが前回訪れたときよりも酷い状態に。ナタで切り開かなければならず、道とは呼べないほどです。
通常2~3分で来ていた場所ですが、1時間かかってしまいました。それでもまだ50分の1も進んでいないといい、今回の軍道巡りはここで中止に。冬に持ち越しになりました。
トンネル内に出口とは別にもう一つ大きな空洞が…一体なぜ!?
鹿取さん曰く、千葉には「隧道(ずいどう)」という昔のトンネルが数多くあるということで、急きょ隧道巡りをすることに。
目の前に現れたのは明治32年に手掘りで造られた「柿木台第一トンネル」。実は房総半島は地質が柔らかいことから、このような手彫りのトンネルが数多く存在しているとのこと。
明治に造られた一般市道の隧道は、人が数人歩けるほどの広さのものが多いそうですが、柿木台第一トンネルは、車が悠々通れる広さでした。
次に向かったのは、千葉県夷隅郡。ここにある「向山トンネル」が、一風変わった隧道とのことですが…
トンネルの中を進んでいくと、なぜか出口とは別にもう一つ大きな空洞が空いていました。このトンネルは、通称「二階建てトンネル」。
一体なぜこんな変わった形をしているのか?
実はこの空洞は元々トンネルの出口だったのです。しかし急な斜面で不便だったため、斜面をなくす改修工事が行われ、空洞の下に新しい道と出口が造られました。
そして向山トンネルを改修工事して造られたトンネルは、共栄トンネルと名付けられ、1か所のトンネルに2つの名前が付くという奇妙なトンネルになったのです。
7月12日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より