便利な電子レンジも使い方を誤ると凶器に!? 電子レンジ火災の原因と対策とは?
火を使わず温め調理ができる便利な家電「電子レンジ」。しかし、使い方を間違えると爆発や出火の恐れがあり、大変危険です。東京消防庁によると、近年電子レンジによる火災が急激に増加しており、10年前と比べると発生件数は3倍になっているとのこと。そこで、電子レンジ火災の原因と対策、電子レンジを安全に使うための正しい加熱方法をご紹介します。
なぜ火を使わない電子レンジから出火する?電子レンジ火災の原因
過去には死亡した例もあるほど危険な電子レンジ火災。その原因の半数を占めるのが、“食品の長時間加熱”。
特に、肉まんやイモなどは注意が必要だそう。実際の実験によると、肉まんは加熱から5分34秒後に、サツマイモは加熱から11分30秒後に庫内から出火し危険な状況に!
パンやサツマイモなど水分が少ない食品は、水分を多く含む食品よりも比較的早く炭化し、火花が発生して発火。また、肉まんや天ぷらなど油分を含む食品は、加熱し過ぎると爆発的に燃焼する恐れがあるため、注意が必要です。
もし電子レンジ火災が起きたら?出火時の対応とは
出火してしまった際、慌てて扉を開けると燃え広がる可能性があり危険です。まずは、扉を開けずに電源プラグを抜いて、電気を遮断します。
扉を閉めたままの状態で庫内の様子を確認し、火が消えなければ消化器具を準備。危ないと感じたら、迷わず119番通報しましょう。
過熱は危険!電子レンジの正しい加熱ポイント
電子レンジを安全に使うためには、市販の冷凍・冷蔵食品の包装に書かれている「目安の温度」と「加熱時間」を守って正しく使うことが大切です。また、袋ごと電子レンジで加熱できるもの・できないものがあるため、必ず表記に従いましょう。
さらに、電子レンジによっては重さで温度や時間を自動設定するものがあるため、お皿が重いと加熱しすぎて電子レンジ火災につながる可能性があります。自動(おまかせ)機能を使う時は、大きすぎるお皿を使わないことが重要です。
生活に欠かせない電子レンジ。思わぬ事故にならないよう、正しく使って事故を防ぎましょう!
CBCテレビ「チャント!」3月5日放送より