健康寿命に影響を与える行動は?…長生きの秘訣は暮らしにアリ!ご長寿に学ぶ!健康寿命を延ばすコツ

2023年10月1日(日)放送 【第575回】
健康寿命に影響を与える行動は?…長生きの秘訣は暮らしにアリ!ご長寿に学ぶ!健康寿命を延ばすコツ

サマリーSummary

ゲスト:山本萩子
ドクター:東京都健康長寿医療センター研究所 研究部長 医学博士 石崎達郎
心身ともに健康で長生きするための研究をしている専門家によると、ゲンキに長生きするヒントは、健康長寿の方々の生活の中にあるそうです。そこで今回は、ゲンキなご長寿さんの暮らしぶりから健康寿命を延ばすコツに迫ります。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。

メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは東京都健康長寿医療センター研究所 研究部長 医学博士 石崎達郎先生です。

今回のテーマは「〜長生きの秘訣は暮らしにアリ〜ご長寿に学ぶ!健康寿命を延ばすコツ」

心身ともに健康で長生きするための研究をしている専門家によると、ゲンキに長生きするヒントは、健康長寿の方々の生活の中にあるそうです。そこで今回は、ゲンキなご長寿さんの暮らしぶりから健康寿命を延ばすコツに迫ります。

健康長寿調査(SONIC研究)について

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

先生たちが行なっている健康長寿調査(SONIC研究)では、70歳・80歳・90歳・100歳の方たち約3000名を10年間以上追跡し、健康長寿に必要な「からだ」と「こころ」の状態などを研究しているのだとか。健康寿命に大きな影響を与える中高年期からの行動も分かっており、今から始められる事もあるそうです。

健康長寿のヒント(1)「性格」

ゲンキな100歳以上の人の性格を調べたところ、「好奇心旺盛」で「感性が豊か」。そして「目標」を持ち、「笑顔」が溢れる生活を送っている人が多かったそうです。性格を変えるのは難しいですが、目標を持ったり笑顔を心がけたりなど、できる事から意識してみるのがオススメ。好奇心を持って新しい事にチャレンジする人は、ストレスを溜めにくく健康長寿に関係していると考えられるそうです。

健康長寿のヒント(2)「頭を働かせる」

健康長寿のためには「認知機能」の維持・向上が大切だそうです。認知機能とは、注意力や記憶力、判断力など周囲の物事や状況を捉え行動するための能力の事。年齢とともに低下し、現在の状態が正しく認識できなくなる事が「認知症」と呼ばれます。先生たちの調査によると、読書や新聞・雑誌・映画や芸術鑑賞などの「頭を働かせる要素」が多い趣味活動は、認知機能の維持・向上に役立つと考えられるそうです。

健康長寿のヒント(3)「何歳でも大丈夫」

年を取って筋肉量が減ると「フレイル」という状態に陥りやすくなるそうです。フレイルとは、「健康」と「要介護」の中間あたりの状態の事。たとえフレイルに陥っても、生活習慣を改善して適切な運動や栄養に気をつけると健康な状態に戻れるのだとか。つまり、何歳からでも運動などを始める事で健康寿命を延ばす事ができるそうです。

健康長寿のヒント(4)「歯のお手入れ」

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

先生によると、歯と長寿にはとても強い関係があるそうです。重要なのは「奥歯のかむ力」。奥歯が抜けている人やかみ合わせが弱い人は要注意!研究によると、奥歯のかみ合わせがない人は、ある人に比べて歩く速度が遅くなってしまう人が10%程度多い事が判明。さらに、認知機能低下の割合もかみ合わせがない人の方が10%以上多くなるというデータがあるそうです。そのため、歯のお手入れがとても大切なのだとか。たとえ歯が抜けてしまっても、入れ歯などをしてしっかりかめるようにする事が大切だそうです。

健康長寿のヒント(5)「運動」

健康長寿のためには、運動も大切!なかでもオススメは「ウォーキング」だそうです。先生曰く、ウォーキングをする上で重要なポイントは「歩くスピード」。65歳以上の1058人を対象に歩行速度が「遅い」人と「速い」人で10.5年間の死亡リスクを追跡調査したところ、「遅い」人は「速い」人と比べて総死亡のリスクが2倍、循環器疾患の死亡リスクが2.8倍高い事が分かったのだとか。年齢を重ねると足腰の筋力が落ちて歩く速度が遅くなってくるので、転倒に十分注意して歩く速度が遅くならないように心がけると良いそうです。

健康長寿のヒント(6)「食事」

<食事のポイント「しっかり食べる」>
年をとると、多くの人は食が細くなる傾向があるそうです。すると、栄養が足りず体力が低下してしまうのだとか。体重が減って病気にかかると回復が難しくなるため、1日3食しっかりと食べる事が大切だそうです。

<食事のポイント「積極的にたんぱく質を摂る」>
食事から摂ったたんぱく質は、肝臓でアルブミンという成分になり、血液に乗り各臓器に運ばれます。アルブミンは栄養状態を表す指標。高齢者を対象にした調査によると、アルブミンの値が高い人は低い人と比べて、8年間の生存率に約2倍もの差がある事が分かったのだとか。そのため、積極的にたんぱく質を摂る事が大切だそうです。

<食事のポイント「食事の取り方」>
先生によると、75歳くらいまではメタボにならないよう食べ過ぎに注意。75歳以上は痩せる事によるフレイルを防ぐため、しっかり食べる事が大切だそうです。実際にBMIが20以下の痩せている高齢者は、太っている人に比べて8年生存率が低いというデータも。これは、痩せていると病気になった時に体力の回復が難しくなるからなのだとか。そのため、高齢になったら毎日多くの食材を食べ、まんべんなく栄養素を摂る事が健康長寿に重要だと考えられるそうです。

(2023年10月1日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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