賢く食べて健康効果UP 東京湾!今が旬の魚介類
サマリーSummary
ゲンキリサーチャー:中村昌也
ドクター:白澤卓二
白身魚の健康パワー
スズキなどの白身魚は、たんぱく質が多いので筋肉量を増やしたい人に最適。白身魚はチクワやカマボコなどの練り物にも使われているため、手軽に摂取できます。
赤身魚の健康パワー
赤身魚に分類されるのは、マグロ・カツオ・ブリ・サバなどの回遊魚。これらは、長時間泳ぎ続けるため、エネルギーとなる脂肪を多く蓄えているのが特徴的。赤身魚の脂の中には、EPAという必須脂肪酸が含まれており、血液をサラサラにしてくれる作用があります。そのため、赤身魚を積極的に食べる事で、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化の予防につながります。
<カツオと薬味で疲労回復>
カツオは、疲労回復効果のあるビタミンB1が豊富。そして、ネギやニンニクなどの薬味には、ビタミンB1の吸収をアップする硫化アリルが含まれています。そのため、カツオを食べる時はたっぷり薬味をつけて食べるのがオススメ。疲労回復効果が倍増します。
皮が赤い魚の健康パワー
タイ・キンメダイ・キンキなどの皮が赤い魚には、アンチエイジング作用のあるアスタキサンチンが含まれています。アスタキサンチンとは、皮に含まれる赤い色素成分。細胞をサビつかせる活性酸素を除去して老化を防いでくれるとともに、肌を紫外線から守り、シミやシワを予防してくれます。そのため、赤い皮の魚はぜひ皮までしっかり食べましょう。また、サケやマスなどの身が赤いのも、アスタキサンチンによるもの。皮が赤い魚と同じ効果が期待できます。
<油と一緒に摂って健康効果アップ>
アスタキサンチンは、油と摂る事で吸収率がアップします。そのため、オリーブオイルなどでソテーして食べるのがオススメです。
アナゴの健康パワー
アナゴには、目などの粘膜や肌の健康維持に欠かせないビタミンAが豊富に含まれています。その含有量は、魚介類の中でもトップクラスです。
貝類の健康パワー
アサリやハマグリなどの貝類は、ミネラルが豊富に含まれています。亜鉛は、筋肉の合成に必要不可欠。カルシウムやマグネシウムは、丈夫な骨作りを助けてくれます。さらに、貝類に含まれるタウリンは、肝機能をアップしアルコールの分解を早める効果が期待できます。タウリンは水溶性なので、汁ごと摂取できる味噌汁や炊き込みご飯でいただくと栄養を余す事なく摂取できます。
<貝類の健康効果をアップさせる組み合わせ>
・貝+レモン
貝類を浜焼きにする時は、レモンを絞って食べるのがオススメ。レモンのクエン酸やビタミンCが、貝のミネラルの吸収率を高めてくれます。
・貝+オリーブオイル
貝類のタウリンと、オリーブオイルのオレイン酸は、どちらもコレステロールを下げて血液をサラサラにする効果が期待できます。牡蠣のオイル漬けなどもオススメです。
・貝+アスパラガス
貝類に含まれるB12と、アスパラガスに含まれる葉酸は、ともに血液の生成を助ける栄養素。貧血気味な方にピッタリの組み合わせです。
~健康効果倍増メニュー!「ホンビノス貝とアスパラガスの酒蒸し」~
<材料(2人前)>
ホンビノス貝 6個
ニンニク 1/2片
バター 20g
料理酒 大さじ2
水 100mL
アスパラガス 1本
<作り方>
▼みじん切りしたニンニクとバターを香りが出るまで弱火で加熱する
▼そこにホンビノス貝・水・料理酒を入れ中火にかける
▼ホンビノス貝の口が開いたらアスパラガスを加え2〜3分加熱したら完成