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腎臓

腎臓

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:西野未姫
ゲンキリサーチャー:中村昌也
ドクター:伊藤修
夏の疲れが出てくるこの時期は、急性腎障害「AKI」に注意が必要です。AKIとは、腎臓の機能が急激に低下する病気。そこで今回は、夏の疲れと腎臓の深い関係を徹底リサーチします。

腎臓の基礎知識

腎臓は腰のやや上に位置し、左右に2つあります。主な働きは、尿を作る事。腎臓には「糸球体」と呼ばれる組織が左右にあり、そこを血液が流れると、たんぱく質や赤血球などの重要な成分は残し、老廃物や水分などが通過します。つまり、血液をろ過する事で尿を作っているのです。

<腎臓の主な働き>
・尿を作る
・身体の水分・塩分量を調節
・血圧をコントロール
・赤血球の再生を促す
・カルシウムの吸収を促し、骨を丈夫に

急性腎障害「AKI」について

AKIは、数日間で急激に腎臓の機能が低下する病気。ひどいと命にも関わり、やがて徐々に機能が低下する「慢性腎臓病」に移行する恐れもあります。腎臓の機能は、一度失うと元には戻らないため、腎臓の機能を人工的に代替する「透析治療」を一生続ける事になります。

・健康な人も要注意!脱水が「AKI」の引き金に
脱水によって体内の水分量が減ると、血液量も減少します。すると、血液中の栄養分や酸素が腎臓へ行き渡らなくなり、急激に腎臓の機能が低下。老廃物を排出できなくなってしまいます。脱水が起きやすいこの時期は健康な人もAKIになる危険があるため、水分補給がとても大切です。1日1.5Lを目安に、こまめに水分を補いましょう。

身体に出てくる腎臓からのサイン

・尿の色
濃い黄色は脱水状態ですので、続く場合は注意が必要です。また、赤色や茶色が混じっている場合は、危険なサイン。慢性腎臓病の可能性があります。

・尿の回数
排尿の回数が1日に10回以上、特に夜中に何度もトイレに行く場合は、腎臓の機能や泌尿器に問題がある可能性があります。

・立ち眩み
腎臓には血液の量をコントロールする働きがありますが、機能が低下すると血液が足りなくなり、立ち眩みを起こします。今まで立ち眩みを起こさなかった人が、度々起こすようになると慢性腎臓病の可能性があります。すぐに病院で検査をしましょう。

・むくみ
腎臓の働きが落ちると、体内の塩分量や水分量を調節できなくなり、身体に水分が溜まります。足のすねを10秒以上強く押して、へこみができた場合は要注意。病院で検査を受けましょう。

~早期発見が何より大切!年に1回は検診を~
腎臓は沈黙の臓器と言われていて、症状が現れたときには既に病気が進行しています。年に1度は検診を受けて、症状が出る前に腎臓の不調を見つけましょう。

<健康診断で見るべき項目>
・尿にたんぱく質が混じっていないか→「尿たんぱく」
・老廃物が体内に残っていないか→「クレアチニン」
・ろ過がどれだけできているか→「eGFR」

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