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史上最速の井上ドラゴンズ祝勝会で熱戦!竜党が知恵を絞った至極のクイズ合戦

史上最速の井上ドラゴンズ祝勝会で熱戦!竜党が知恵を絞った至極のクイズ合戦
井上一樹新監督(C)CBCテレビ

今年もこの会がやってきた。シーズン終了後、ドラゴンズファンの有志が集合して、愛すべき中日ドラゴンズの戦いをふり返る恒例の“納会”。メンバーが持ち寄った「ドラゴンズクイズ」と共に、名古屋の夜は熱く盛り上がった。コラムをお読みの貴方も是非、問題に挑戦してみてほしい。(敬称略)

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ドラゴンズ会の熱い夜

このドラゴンズ会に、筆者が仲間入りしてから20年近く経つ。最高の魅力は、会場で出会った瞬間から、話題はドラゴンズ一色であること。季節の挨拶やら、それぞれの仕事や近況やら入り込む余地はなく、最初から最後までひたすらドラゴンズを語る。2024年11月20日に名古屋市内で開催された会には、ドラゴンズブルーの血が流れる16人が集まった。本来はシーズン納会なのだが、「日本一早い優勝お祝い会」を名乗っている。不肖・筆者が、乾杯の発声を仰せつかり「2025年、井上ドラゴンズ優勝おめでとうございます!」と生ビールのジョッキをぶつけ合った。

難問ばかりのクイズ合戦

立浪和義前監督(C)CBCテレビ

会の名物は、参加メンバーがそれぞれの“竜愛”を込めて考えてきた“ドラゴンズクイズ”。回答は三者択一、今回は16人による16問だったが、年々レベルが高まる中、これまでで最も難問が多かった。その一部をご紹介したい。ちなみに、筆者が出題した問題は以下である。

「立浪和義と片岡篤史、ドラゴンズの1軍監督と2軍監督など3年間で作った借金(負け越し数)は合計117だった。しかし、この2人はPL学園高校時代、キャプテンと不動の四番打者として甲子園で春夏連覇を果たすなど大活躍した。立浪と片岡がレギュラーとして活躍した最後の1年間、PL野球部が積み上げた貯金(勝ち越し数)は、いくつ?」

片岡篤史元2軍監督(C)CBCテレビ

PL学園のホームページ上で見ると、2年生秋からの1年間の公式戦は43試合だった。
(1)33 (2)37 (3)41  三択の正解は、コラムの文末をご覧下さい。

今季の戦いからの出題は?

参加者からの出題、2024年シーズンについては、こんな難問からスタートだった。記憶に新しいはずなのに、つい迷ってしまう。

福谷浩司投手(C)CBCテレビ

Q1:
FA宣言で注目の福谷浩司投手は、今季3勝1敗だったが、3勝の相手チームはどこだったのか?勝ち星を挙げた順に答えてほしい。
(1) ジャイアンツ→カープ→ベイスターズ
(2) ジャイアンツ→ベイスターズ→スワローズ
(3) ジャイアンツ→スワローズ→ベイスターズ

Q2:
2024年シーズン、マウンドにいた高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)が盗塁を仕掛けられた数は何回あった?
(1) 3回 (2)13回 (3)15回

Q3:
立浪監督の3年間、最も多くセカンドでスタメン出場した選手は誰?
(1)阿部寿樹 (2)福永裕基 (3)田中幹也

正解に驚く~最も多い2塁スタメン

Q1は(2)が正解。3勝を挙げた相手は思い浮かぶが、その順となると意外に難しい。福谷投手が自ら打って打点を挙げた横浜でのゲーム、その奮闘ぶりも印象に残っている。

高橋宏斗投手(C)CBCテレビ

Q2は(1)が正解。相手チームは高橋宏斗が投げている時、盗塁を狙ってこない。理由は“すり足”気味の投球フォームにあるという解説が、出題者より紹介された。

田中幹也選手(C)CBCテレビ

Q3は(3)が正解。立浪監督1年目のオフにトレードで移籍した阿部かと思ったが、何と田中幹也。阿部は2022年に72試合のスタメン、田中は2024年だけで80試合スタメンだった。“忍者”と呼ばれる華麗な守備を、来季はさらに多く見せてほしい。

球団史からの出題は?

90年近い歴史と伝統を持つドラゴンズ、次はそんな球団史からの出題である。三者択一の選択肢もそれぞれよく練られている。

Q4:
大谷翔平が達成した「50-50」は、今年の流行語にもなっているが、現役時代に通算
で「50-50」すなわちホームラン50本と盗塁50個に到達した選手は誰?
(1) 和田一浩 (2)森野将彦 (3)荒木雅博

Q5:
星野仙一監督の下でリーグ優勝した1988年、ナゴヤ球場で郭源治がゲームを締めくくり歓喜の胴上げ投手となったが、ではこの試合の勝利投手は誰?
(1) 小松辰雄 (2)杉本正 (3)小野和幸

Q6:
リーグ優勝した1988年、開幕戦のスタメンでレフトを守った選手は誰?
(1)ゲーリー (2)中尾孝義 (3)川又米利

正解に驚く~レフトはまさかの選手

Q4は(1)が正解。盗塁となると、つい荒木だと思ってしまうが、荒木の通算ホームラン数は34本。実は、和田は西武ライオンズ時代にかなり多く盗塁を記録していて、プロ通算76盗塁である。

Q5は(2)が正解。杉本そして小野と、ライオンズとのトレードが活発だった時代だった。左腕の杉本は、ドラゴンズで4年目を迎えていた。

Q6は(2)が正解。キャッチャーとして1982年のリーグ優勝では、シーズンMVPに選ばれた中尾も、中村武志の台頭によって、打撃と強肩を活かすために外野も守っていた。ゲーリーも、落合博満の入団によって外野を守ったこともあった。

過去に2度実施された「中日ドラゴンズ検定」に、3級、2級、そして1級と挑戦してきた筆者なのだが、今回は迷って直感で答えた問題も多々あった。すべてをご紹介できないのが残念な、ドラゴンズ愛あふれる全16問のクイズだった。

時間が足りない竜談義

こうしたクイズで盛り上がりながらも、ドラゴンズの話題は尽きない。現役選手時代から応援し続けた立浪監督への大いなる期待、しかしそれが裏切られてしまった失意の3年間のこと。井上一樹新監督のドラフト大成功、そして新たに編成されたコーチ陣。松中信彦打撃コーチの手腕への期待、そして、一度は退団した落合英二さんを2軍監督として迎えたことへの高い評価。さらに来季の予想オーダーでは、特にキャッチャーが誰になるのかが話題の中心だった。

あっという間に閉宴時間となり、最後も「優勝おめでとう!」の万歳三唱で締めくくった。実に楽しいドラゴンズナイトだった。今年の干支は「辰(たつ)」だったが、我々ファンの間では、来年の干支も「辰」、そう、毎年「竜」が干支である。

冒頭のクイズの正解は(2)の「37」である。立浪と片岡のPLコンビは、高校時代に公式戦43試合を戦い40勝3敗、実に37の勝ち越しだった。そのコンビがドラゴンズの指導者としては力を発揮できなかったことは、ファンとしても残念だった。

来年のドラゴンズ会では、明るい数字の問題が沢山出題されますように。これはメンバー全員の願いである。
                          
                     【CBCマガジン専属ライター・北辻利寿】

※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲  愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)ほか。CBCラジオ『ドラ魂キング』『#プラス!』出演中。

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