独立リーグバッテリーが夢のNPBへ! 立浪竜ドラフト5位・土生翔太投手、育成1位・日渡騰輝捕手を徹底解剖
【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
11月19日の放送回はドラゴンズのドラフト5位指名・土生翔太投手と育成1位指名・日渡騰輝捕手がサンドラ生出演。2人は独立リーグ・茨城アストロプラネッツでバッテリーを組み、主力投手と正捕手としてリーグ選抜に選ばれる活躍を見せてドラゴンズのドラフト指名を勝ち取った。2人の共通点は独立リーグ1年目でアピールに成功しNPB入りを叶えたこと。竜の出世順位ともいえる5位指名を受けた土生投手はどんなピッチャー?日渡捕手のセールスポイントとは?竜の未来を担うであろう注目の2人を徹底解剖した内容を紹介します!
投球スタイルに絶対の自信! 土生翔太投手
最速154キロのストレートと縦・横に投げ分けるスライダーが持ち味の土生翔太投手。自身の投球について「ストレートでファウルがとれるので、追い込んでから変化球で三振がとれる」と自信を口にする。茨城アストロプラネッツで入団1年目から主力として活躍した。
土生投手は神奈川県横浜市出身。日本人の父とフィリピン人の母のもとに生まれ、小学3年生から野球を始めた。名門・横浜高校に進みチームは3年連続夏の甲子園に出場したのだが一度もベンチ入りは果たせず、桜美林大学に進学してNPB入りを目指すもドラフトの指名は無かった。それでも土生投手の心は決して折れなかった。むしろ絶対的な自信があったからこそ独立リーグの道を選んだのである。
土生投手:すぐに切り替えて、来年絶対プロにいくぞ、という気持ちが強かったですね。(独立リーグのチームを選んだ理由は)社会人にいくと2年かかってしまう。調子が上がっていたので1年で勝負して(スカウトに)見られたほうが可能性があると思ったので。
計画通りに1年でNPB入りを果たすことに成功した土生投手。さらに独立リーグで得た経験の手応えを口にする。
土生投手:はっきり言ってしまうと、(独立リーグは)ちょっとレベルが低いのかなと思っていたんですけど、実際に対戦してみると良いバッターもいますし。元NPBのバッターともいっぱい対戦できたので、とても良い経験になりましたね。
土生投手の独立リーグの年間成績は20試合に登板して奪三振90(投球回84・2/3)。投球回数を上回るこの数字は三振が取れるタイプのピッチャーであると言えるだろう。
そんな土生投手について、日渡選手が感じた“すごいところ”を次のように語った。
日渡選手:ピッチャーの人たちが土生さんに寄っていって、身体の使い方とかを聞いているのを見て“先生的な存在”なのかなと
高卒から最短ルートでNPB入りを! 日渡騰輝捕手
「肩は小さいころから自信を持っていて負けない」と力強く語ったのは育成1位指名の日渡騰輝捕手。二塁への送球タイムが1.9秒を切る強肩に加え、シャープでパワーのある打撃も魅力だ。
日渡選手は茨城県龍ヶ崎市出身。地元の強豪・霞ヶ浦高校に進学して正捕手を務めたのだが甲子園には届かなかった。「最初は大学を考えていたんですけど、大学にいくと4年かかってしまう」と次なるステージに選んだのが独立リーグ・茨城アストロプラネッツ。1年でNPB入りを果たすという目標を定め、見事に叶えたのである。
日渡選手は高卒1年目ながら全66試合において63試合に出場。シーズンを通して正捕手としてマスクを被りつづけたことが評価された。
日渡選手:(独立リーグでは)1年目で試合に出させてもらう経験や年齢層が高いので、コミュニケーション能力やボールの強さなどで成長できる1年だったかなと思います。
高卒1年目でも堂々たる活躍をみせた日渡選手について、土生投手が感じた“すごいところ”を次のように語った。
土生投手:(日渡選手は)練習する姿がとても真面目です。夏場にコーチと全体練習が終わった後も1対1で練習していたのを見て、よくやるなと。
夢へのスタートラインに立った独立リーグバッテリーがNPBでの抱負を力強く語った。
日渡選手:名古屋で、一軍で、二人でバッテリーを組んで活躍したいです。
土生投手:欲を言えば、日本を代表するピッチャーとキャッチャーになれればいいなと思います。
土生翔太投手に一問一答
――多彩な変化球を武器としているが球種は?
土生投手:スライダーとフォーク、カーブ、ツーシームですね。
――対戦したい選手は?
土生投手:ファイターズ・万波中正選手。高校の時の同級生なので。(高校時代は)一日中練習をしていましたし、野球に対してとても真面目でした。(初対戦は)自分が圧倒して三振を取ります。
――つけたい背番号は?
土生投手:82。名前が“ハブ”なので(笑)
――話してみたい選手は?
土生投手:涌井秀章投手と柳裕也投手。涌井さんはキャリアが長い方なので、どういう練習をしてそうなれたのかを聞きたいですね。柳さんにはコントロールがとても良いので、自分がもっとコントロールを良くするにはどういう練習をすれば良いのかを聞きたいですね。
――ニックネームは?
土生投手:ラモス。自分のフィリピンの苗字がラモスなので。
――好きな芸能人は?
土生投手:石原さとみ。綺麗な方なので。
――趣味は?
土生投手:映画鑑賞(アクション系・海外のラブ系)。海外のラブ系で最近見たものでは『ノッティングヒルの恋人』。最高でしたね(笑)
――初恋はいつですか?(※ファンからの質問)
土生投手:初恋は・・・中学生の頃ですね。地元の同じ中学校の子でした。髪の長さ?長めでした(笑)
――どうしたら速い球を投げられますか?(※ファンからの質問)
土生投手:自分は速い球を投げるんだという頭にすることですね。実際に球速を上げるための練習内容はウエイトトレーニングですね。
――名古屋で行きたい場所はありますか?(※ファンからの質問)
土生投手:バンテリンドームに行きたいです(笑)
――日渡選手はどんなキャッチャー?
土生投手:高卒1年目とは思えないぐらい肩も強いですし、バットもしっかり振れるので素晴らしいと思います。
日渡騰輝選手に一問一答
――土生投手はどんなピッチャー?
日渡選手:ストレートが強くてファウルが取れますし、変化球も全球種ストライクが取れるので、すごく良いピッチャーだと思います。
――キャッチャーとして大切にしていることは?
日渡選手:正確に投げることですね。
――憧れている理想のキャッチャーは?
日渡選手:バファローズの森友哉選手ですね。
――対戦したい選手は?
日渡選手:カープ・遠藤淳志投手。高校の先輩です。(初対戦は)自分のスイングで打ちにいってホームランにしたいです。
――つけたい背番号は?
日渡選手:22。キャッチャーなので2番をつけたいので。
――ドラゴンズで球を受けたい選手は?
日渡選手:柳裕也投手。コントロールも良いですし、動画とかを見ているとキャッチャーにいろいろと教えている姿を見たので。一緒に成長したいので受けたいですね。
――ニックネームは?
日渡選手:ひまわり。これはアストロプラネッツのときに“ヒワタリ”が“ヒマワリ”に呼び方が似ているなということで。
――好きな芸能人は?
日渡選手:浜辺美波。綺麗な方なので好きです。
――好きな食べ物は?
日渡選手:母親が作る肉じゃが。家庭的な味というか、家でしか食べられない味なので一番好きです。
――寝る前のルーティンは何ですか?(※ファンからの質問)
日渡選手:試合に出ることが多かったのでストレッチは大事にしていました
――バッティングで遠くにボールを飛ばすコツはありますか?(※ファンからの質問)
日渡選手:まずは食事をいっぱいとることですね。技術的に心がけていることは、ミートポイントですね。自分は前で捉えるタイプなので、ポイントをしっかり定めることですね。
――名古屋で行きたい場所はありますか?(※ファンからの質問)
日渡選手:どこに行こうかこれから探っていきたいですね。
――1年目の目標は?
日渡選手:育成なので支配下に上がれるように頑張っていきたいなと思います。
赤星憲広氏による土生投手&日渡選手の評価
この日のスタジオ解説はレッドスターこと赤星憲広さん。土生投手と日渡選手のプレースタイルを次のように解説されました。
――土生投手の印象は?
赤星憲広氏:まずは下半身がしっかりしているので、コントロールが乱れるタイプではないなと。それとストレートも素晴らしいんですけど、スライダーは間違いなくプロで通用するボールを投げていますね。
――日渡選手の印象は?
赤星憲広氏:日渡選手は(投球を)捕ってからが速いんですよね。それに加えて肩も強いということですから。ただプロのコーチに教えてもらったら、もっと速くなるんじゃないかと思いますね。表情が変わらないタイプなのでピッチャーからしても良いと思いますし、バッティングも良いので“守れるキャッチャー”だけでなく“打てるキャッチャー”を目指してほしいですね。
イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。育成1位・日渡選手に底知れぬ可能性を感じます
番組の最後に掲げたプロでの目標について、土生投手は「160キロ」と記しました。「みんなが憧れる160キロですし自分も出したい」と理由を語り、希望するポジションは「リリーフで」と明かしていました。独立リーグで残した数字と土生投手が明かした投球スタイルからも狙って三振が奪えるタイプ。ルーキーイヤーからリリーフ陣の勝ちパターンの一角に食い込んでくれれば、これほど心強いことはないでしょう!
また日渡選手が掲げた目標は「日本代表」。「野球をやってる以上は一番上を目指したい」と、さも当然とばかりに話す姿が印象的でした。
今回のサンドラを観ての一番の感想はズバリ、日渡選手の落ち着いた雰囲気が凄すぎる! です。コラムで伝きれないのが悔しいのですが、本当に高卒1年目とは思えない堂々とした受け答えから一言ひとことに重みを感じさせます。目標に「日本代表」と掲げていたのですが、これまた当然のように現実にする予感がしてならないのです。その風貌、佇まいから底知れぬ可能性を感じさせる日渡選手、要注目です!!
(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)