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中日・大島は、進化する―――。ベテランならではの不振脱却法と年齢に逆行したフィジカル

中日・大島は、進化する―――。ベテランならではの不振脱却法と年齢に逆行したフィジカル

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)はサンドラを見られなかった全国のドラ友に話したい! と、ある意味一方的に情報を共有するコラム(?)。借金が今季ワーストタイの5となり若干テンションが落ち気味だった5月19日放送で取り上げたい話題は5つ。川上憲伸さんの先発投手陣評を中心に、頼れるベテラン大島選手が明かした不振脱却法について・・・。

憲伸さん提言! 高卒2年目右腕・清水の成長のカギは“四球減”

5月12日のタイガース戦で初先発を果たした清水達也投手は、5回を4安打2失点に抑えてプロ初勝利。アウェーの甲子園でもまったく物怖じすることなく、それでいて落ち着いたマウンドさばきが堂々たる若竜は先発投手陣の救世主的存在に!
そんな清水に川上憲伸さんがひとつだけ注文をつけたのは“四球減”。「(5イニングで)フォアボール4つは多いと思うんですよね。これさえ減らせられれば完ぺきにチームの戦力として期待できると思います」。
そんな憲伸さんの言葉を知ってか知らずか・・・、今季2試合目の登板となった19日のジャイアンツ戦も前回と同じく5回を4安打2失点。四球は「5」と1つ増えてしまったものの要所を抑えたことで2勝目をゲット。もちろん課題を克服してさらなる成長を遂げてくれるにこしたことはないものの、今はまだ不完全ながらも試合を作るピッチングでローテーションを守ってほしい! 甲子園優勝投手の竜のタッちゃん、次回登板も頼みます!!

憲伸さん予想! 松坂の1軍復帰時期はオールスター以降!?

松坂大輔投手が19日に故障後初となるバッティングピッチャーに登板。武山、杉山両選手を相手に35球を投げて15スイング中ヒット性の当たりは3本。球種はストレート、カット、スライダー、カーブを試した松坂は「ストレートも変化球もそれほど抜けたり、高めに浮くこともなかったのでまずまずだと思います。ここまで順調にきているので、日にちが経って体に問題がなければスグにバッターに投げさせてもらえたら」と手応えを感じている様子。
気になる1軍復帰の時期については、ご自身も右肩のケガを経験している憲伸さんが慎重な見通しを。「早くてもオールスター明けぐらいになるんじゃないでしょうか。ここから(の経過)は微妙に前に進みそうで止まったり、逆戻りすることもあるので」。
経過が順調だからこそ、きっとハメを外してしまったのだと信じたいわけで・・・(決して皮肉っているわけではないのであしからず)。ことしは夏場にチームの浮上を加速させる活躍を期待しています!!

憲伸さん高評価! 勝野は顔つきと投げっぷりがいい

中日・勝野昌慶(かつに あきよし)投手(C)CBCテレビ

岐阜県可児市出身の地元期待のルーキーが待望の1軍デビュー!! ドラフト3位ルーキー・勝野昌慶投手が17日のジャイアンツ戦にプロ初登板を果たすと、5回まで1安打に抑えるナイスピッチング。憲伸さんも「気合が入っていて顔つきがいいですよね! 投げっぷりもいい」と高評価。
6回に先頭打者のヤングマンにヒットを浴びたところからピンチを招き手痛い失点で黒星を喫した勝野は「5回まではいいピッチングが出来ていたのに6回に崩れてしまった。次は5回までのピッチングを続けていきたい」と反省するも、断じて言いたい! いずれの失点も不運によるものだと。
なにより失点直後の表情が素晴らしかった! 落胆や悔しさを一切表に出すことなくバッターに対峙する姿は大器の片鱗を感じさせた。次回登板のプロ初勝利を起点に勝ち星を積み重ねて新人王レースに名乗りを! 地元・可児市の星、東濃地方の星、JR太多線・下切駅の星、勝野くんを全力で応援しています!!

憲伸さん分析! 柳はインコースに“ドーンッ”

なぜだろう、ナゴヤドームだと別人のように頼りないピッチャーとなってしまう―――。
一週間前は甲子園で8回無失点12奪三振の快投を展開した柳裕也投手が18日のジャイアンツ戦は6回5失点でKO。今季の柳は好不調の差が明確に出てしまう要因について、憲伸さんは「バッターの右、左を問わずストレートが“ドーンッ”とインコースに投げられるかどうか。少しでも加減をしてまうと球筋がきれいなだけに長打、ホームランを打たれる可能性が高くなってしまいます」と分析。ドラゴンズOBの岩瀬仁紀さんも、中日ドラゴンズ承認応援ファンブック『ドラゴンズぴあ2019』の中で“インコース”を課題に挙げています。
柳がここまでに挙げている3勝はすべてビジターで、2敗はすべてホーム。ちなみにナゴヤドームの防御率は「6.56」。右のエースになってもらわないといけない存在が本拠地でこれでは・・・(落)。ひとまず来週は得意の神宮球場、再来週も東京ドームなので連勝確定ということで安心していいですか?

「イチジクを、ニジクに」―。経験から導き出したフォーム変更で不振脱却

「サンデードラゴンズ」にゲスト出演する赤星憲広さん(C)CBCテレビ

開幕直後の11試合で打率2割4分4厘と不振に喘いでいたのが不動の中堅手・大島洋平選手。そんなことはまるでなかったかのように19日終了時点でチームトップタイの安打数を記録しているのだが、相手ピッチャーの“二段モーション”に苦戦していたと明かした。

講じた打開策は打撃フォームの変更。大島曰く「1軸で打っていたものを2軸にするイメージで」とは、トップから振り出すまでの重心の位置を1つから2つに増やしたとのこと。開幕時のフォームはグリップの位置をトップの近くに置いていたことで重心が後ろに残りすぎてしまうと自覚し、それならばとグリップの位置をトップから離したフォームに変えて悪癖の修正に着手。変更後の打率は3割1分1厘と、その効果は結果が証明した。“気づき”も“手段”も経験があるからこそなせる業である。

赤星憲広さんも「シーズンを戦っていくうえでは対戦相手も対策をしてくるので打撃フォームの微調整は必要ですが、大島選手は経験のあるバッター。うまくやっていければ3割、最多安打は狙っていけるでしょう」と太鼓判を押した。
そして、2019年シーズンの大島が目を引くのは“盗塁の数”。昨シーズンの21盗塁に早くも9個に迫る12盗塁は、スワローズの山田哲人と並ぶセ・リーグトップ。大島はその要因として33歳という年齢を迎えながら進化を遂げているフィジカルを挙げた。

「走ることに関しては例年より足が良く動いている。塁に出て何とか次の塁へという気持ちは常に持っているので、それが少しずつできているのかなと思います」

最後に、大島は一軍にいる野手最年長としての使命感を口に。

「若手に姿で見せていきたい」

自主トレを共にしたいわゆる“大島組”のメンバーであるキャプテン高橋は主力として活躍し、加藤と遠藤も一軍メンバーとして必死に猛アピール。いやぁ、もうホントに今日のドラゴンズは大島さんのおかげです!!

(サンドラ視聴歴約30年のアラフォーな竜党)

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