“鉄は熱いうちに打て!”赤星憲広が吟味そして推奨するドラゴンズ二軍六人衆!
【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)
上向き始めた投打
本コラムを書こうとパソコンを立ち上げたものの、なかなか先に進まない。さすがに、さっすがに今季二度目のカード三連敗は身にこたえた。最下位ベイスターズの負けが込んでいるので目立たないが、4月25日の時点で借金6、首位まで8.5ゲーム差!いくらなんでもそりゃないぜって話です。とはいえ、どんなことがあろうとも見放せないのがドラファンの悪いところであり、それ以上に良いところ!なんとか地元バンテリンドームに戻り、立て直しを図ってもらいたいものです!まだまだ優勝諦めていないからね、与田監督!
プロ野球が開幕して、早一カ月。冒頭書いた通り、見事なばかり開幕ダッシュに失敗したドラゴンズ。投手がしっかり投げても、なかなかエンジンがかからない打線。この歯車がかみ合わない状況が苦戦を強いられている要因であるのは間違いないところ。ただここ一週間を見ると、投打ともに調子は上がってきているようだ。
まずは先発陣の防御率、開幕から4月17日までを見てみると3.57という数字だったのが、この一週間は、なんと1.79!打撃陣に目を向けると、開幕から先週まで得点圏打率は.179から.270へと向上!貧打線と揶揄されたドラ打線もようやくお目覚めかと言わんばかりに、打ち始めてきたドラ打線。今週のゲストコメンテーターの赤星憲広さんはこの光が見え始めた投打について、こう述べている。
赤星『数字が表しているように、非常に安定感が出ていますよね。ただ先発陣が安定してきた分、中継陣に疲れが出始めている。先発が今以上に長いイニングを投げることが大事となってきます』
しかし打線の話へと移ると、赤星さんは厳しい評価を下す!
赤星『正直もの足りないですね。投手陣が頑張っているうちに打線が上がってこないと、なかなかうまく噛み合わなくなってしまう。調子の良いバッターをもっと増やさないとダメ。今、比較的調子の良いと感じるのは大島選手くらい。あと2~3人出てこないと戦いは厳しいですね』
スタメン落ちが続く平田選手や、京田、阿部選手あたりの昨年までレギュラーを務め上げた選手たちの復調を待ちたいものです(本音はいつまで待たすんじゃい!ですが)。
そこで今週のサンドラは、浮上のカギはファームにありとばかり、ホットな二軍選手を一人でも一軍へ送りたい意味も込め、戦力チェックを赤星さんに依頼!判定ポイントは即一軍、今季一軍、二軍で経験の三段階。若竜愛が止まらない赤星さんのお目にかかったのは一体誰だ!?
ガーバー即一軍に!スタメン起用で打線に厚みを
まずはドラゴンズファンなら誰もが期待をかける二年目の石川昂弥内野手。左足疲労から先週末のカープ戦から一カ月ぶりに実戦復帰。復帰二試合目で初ヒットとなる右中間を破るツーベースヒットを放った!
☆判定…即一軍
赤星『まだ時間がかかるだろうと思いがちなんですけど、VTRを見る限りでは即一軍に推したいですね。起爆剤として見たい!起用するならばセカンド。二軍でしっかり準備をしてきて欲しいですね』
新外国人マイク・ガーバー外野手は赤星さんから、どう見えたのか気になるところ。4月27日のカープ戦に登場して以来、二試合連続でヒットを記録。調整は順調のようだ!
☆判定…即一軍
赤星『プレイしているVTRを見て、意外に日本の野球にすぐ順応できるタイプじゃないかと思います。現状、打線が苦しんでいるので、すぐにでも一軍へ上げてもらいたい。彼がオーダーに入れば、相手投手も怖いんじゃないかな。打線の厚みを増す意味においても今一番、一軍へ上げてもらいたい選手です』
赤星さんイチオシの岡林勇希外野手。開幕一軍入りを果たしたものの、無情の二軍落ち。しかし気落ちすることなく、打率.346と絶好調!言わずもがなの判定が出ること間違いなしか!?
☆判定…今季一軍
赤星『これには条件がありまして……スタメンで使って欲しいです!これだけ調子が良いのにも関わらず、一軍にいた時は使ってもらえなかった。是非スタメンで見たいです!』
至極同意!
若竜がチャンスをもらって躍動する姿を見たいのはドラファンの総意!
なかでも実力で開幕一軍入りをモノにしながら出場機会をもらえず二軍落ちした岡林には今すぐにでもチャンスを与えてあげて欲しいものです!
しっかり準備を!その時を待て!
開幕から好投を続けている梅津晃大投手。早く一軍先発ローテへ復帰を果たしたいところだが…。
☆判定…今季一軍
赤星『現状、先発陣の状態が良い。ただいつか必ずや調子は落ちてくる。その時までしっかり準備してもらい、上がってきて欲しいなと思いますね』
圧倒的なパワーピッチングで相手打者を抑え込むのが梅津の持味。今まさにそんな姿を期待したい状況であるのは間違いないところ。相手チームから今以上に恐れられるドラゴンズ先発陣を形成するためにも晃大の力はすぐにでも必要だ。
かつて先発ローテの一角を任された笠原祥太郎投手はここまで、防御率5.50と安定感に欠ける内容。赤星さんの目にはどう映ったのか?
☆判定…今季一軍
赤星『梅津投手同様、必ずチャンスは来ます。しっかり準備をして欲しいですね』
独特な投球フォームが特徴のマルク投手。4/24時点、9試合に登板し、防御率1.04と好投を見せている。
☆判定…即一軍
赤星『中継ぎ陣で調子か落ちてきている投手か何人かいる。ファームで結果を出しているのであれば、すぐにでも上げて投げてもらいたいです』
鉄は熱いうちに打て!
赤星さんの判定は簡単明瞭!
二軍でしっかり力を発揮している、数字を残している選手はすぐに一軍へ上げる。
まさに“鉄は熱いうちに打て”。
それが一軍選手への刺激にもつながり、競争意識が増すことになるはずだ。3割を超す数字を残している大島選手ですら、尻に火をつけない事にはドラゴンズはいつまで経っても変わらない!
そして強いドラゴンズは戻ってこない!
ベテラン藤井、堂上もこのままでは黙っていないはず。育成契約ながら自慢の豪打を見せ続けている山下も二けたの背番号を勝ち取り、上を目指して欲しい。伊藤、渡辺、郡司らも虎視眈々とその時を待ち続けている。二軍からの突き上げこそが今後のドラゴンズ、昇竜復活にかかっている!
仁村監督、今やあなたが頼りです。活躍している素晴らしい選手たちを、バンテリンドームへ毎日送りこんで下さいな。期待していますよ!
がんばれドラゴンズ!燃えよドラゴンズ!
竹内 茂喜