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川上憲伸氏がドラゴンズ先発ローテ予想!定食を頼んで待ち焦がれる「ライス」のような投手とは?

川上憲伸氏がドラゴンズ先発ローテ予想!定食を頼んで待ち焦がれる「ライス」のような投手とは?

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜午後0時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

 2020年シーズン、本来ならオリンピックの開催に伴い、少し早めに開幕しているはずであった3月20日は普段より静かに行われる練習試合のための一日となった。いまだ新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、具体的な開幕日すら決まらない状況である。しかし公式戦として予定されていた試合は練習試合となり、着実に始まるまでの一歩を進めている。プロ野球ファンにとって野球がある日々というのは、何かを失いかけた時でも、そこでいつも待っていてくれる日常である。でも、今度はその日常を取り戻すために、こちらが待っている番だ。戻ってきた暁には盛大に迎えてやりたい。一刻も早く事態が収束し、その日が訪れることを願うのみだ。

いつでも開幕OK!練習試合で奮起する選手たち

「サンデードラゴンズ」より柳裕也投手(C)CBCテレビ

「できることをできる場所でできる相手とやっていく」そんな与田監督の号令で始まった練習試合。オープン戦終盤で歯車が噛み合いだしたチームは来たるべきシーズンに向け、選手たちはそれぞれの目標に向け精を出し尽くす。しっかりと迎え撃つ準備はできている選手たちのコメントを紹介していく。

20日のカープ戦では柳裕也投手が6回1失点と安定した投球をみせ、いつ始まっても問題ないような調整ができている。
「カーブを多めに使って色々なスタイルで投げようと思っていた。結果も出ましたし良かったと思います。」

「サンデードラゴンズ」より京田陽太選手(C)CBCテレビ

また京田陽太選手は昨シーズン、ドラゴンズの手強い天敵だった大瀬良大地投手からタイムリーを放つ。
「バッティングフォームは少しずつ固まってきていますし、状態はいいので、僕はもう開幕したつもりでこれからの練習試合をやっていきたいなと思います。」

去年大瀬良投手を苦手としていた大島洋平選手も4打数3安打2打点と攻略した。
「去年まであまり打てなかったので良い結果になってよかった。ここ何年間で一番状態は良いそれがたまたま結果に繋がっている。」

「サンデードラゴンズ」より梅津晃大投手(C)CBCテレビ

21日の試合では、梅津晃大投手はランナーを出しながらも粘りの投球で5回無失点
「決めたい所でフォークを決められたし、カウントを取りたい所でカーブを投げられたのは、状態が悪いなりに良かったのかなと思いました。」

「サンデードラゴンズ」より福田永将選手(C)CBCテレビ

福田永将選手は本塁打含む2安打2打点で調子を上げてきた。
「僕はアピールをしなければならないので、内容と結果にこだわっていきたいと思います。」

本来開幕カードとなるはずだったカープ戦は3連勝で発進した。ドラゴンズはDHを解除していたことと、あの大歓声がないというアドバンテージはあるが、それでも昨シーズンのマツダスタジアムの成績を考えれば、なにかが変わったような手応えはある。選手たちのコメントも自分のできることを全うしようという落ち着きが感じられる。練習試合といえど勝てば嬉しいし、自信にもつながるはず。この調子で開幕まで闘い抜いてほしい!

無観客でも関係ない!昇格に向けて活躍の若手は?

「サンデードラゴンズ」より石川昂弥選手(C)CBCテレビ

石川昂弥選手は二軍でのホークスとの練習試合前に、内川聖一選手、柳田悠岐選手のスイングを間近で見学。どういうバットを使っているのかを、強打者の二人に聞き、最終的にはバットを譲り受ける展開に。石川選手いわく意外と軽いが、ヘッドが効いているバットだったそうで、その後の試合では内川選手のバットを使用し、復帰後初安打を放った。

「復帰していきなり四番を打たせてもらったので、期待にもなんとか答えたいなと思っていましたし、結果を出して一軍でやれるように、もっと打ちたいです。」

「サンデードラゴンズ」より仁村徹二軍監督(C)CBCテレビ

仁村徹二軍監督は
「彼の持っているものからしたら、あれくらいのヒットは当たり前のことなんで、これはもう一回、一軍で見てもらいたい。」

「サンデードラゴンズ」より岡林勇希選手(C)CBCテレビ

岡林勇希選手もカープとの練習試合でタイムリースリーベースを放つなど勝負強さと長打力をみせつけた。また走塁や守備でも俊足を活かしてアピール。「守備は少し安定してきた部分もありますけど、バッティングの方は考えすぎず、積極的に振っていくことを心掛けてやっていきたい。」

「サンデードラゴンズ」より高松渡選手(C)CBCテレビ

高松渡選手は打撃面での成長を評価されており、カープとの練習試合で、満塁時のタイムリー含む5打数2安打2打点、翌日の試合でもマルチ安打と打撃好調をキープ。もともとバットにミートするセンスはコーチや解説者からも評価されていただけに、この打撃を一軍の試合でも見たいものだ。
「低めのボール球にずっと手を出しているんで、そこをどれだけ我慢できるか。球の見極めをしっかりしていきたいと思います。」

「サンデードラゴンズ」よりマルク投手(C)CBCテレビ

マルク投手は角度のあるストレートを武器に9回を任され、4試合連族無失点。投球内容も安定し、守護神としての経験を積み重ねている。
「しっかりストライクゾーンに投げれば抑えられる自信を持ってマウンドに立てているのが大きいのかなと思う。毎日が勝負だと思って、全部失点0で帰ってきて結果を出す、それだけですね。」

イレギュラーな状況だが、開幕までにまだ時間はある。それをチャンスと捉えてアピールをする若手選手たち。開幕までに驚くような抜擢があることも密かに期待しつつ、ファームの試合からも目が離せない。

先発ローテ争い!憲伸氏が待つ定食のライスとは?!最後の2席に食い込むのは誰だ?

「サンデードラゴンズ」より大野雄大投手、柳裕也投手、小笠原慎之介投手、山本拓実投手(C)CBCテレビ

大野雄大投手、柳裕也投手、小笠原慎之介投手、山本拓実投手は先発ローテーションが確実視されている中、先発での活躍が期待される投手たちの動向も注目したい。最後の2席に食い込もうとする当落線上の選手を、川上憲伸氏の独自の目線で評価していく。

「サンデードラゴンズ」より吉見一起投手(C)CBCテレビ

吉見一起投手は二軍のホークス戦では、柳田選手、内川選手などが並ぶ中6回無失点の好投をみせた。「有力:柳田選手なども出た試合の中で、6イニング無失点は評価できる。どちらにしても、この中で一番経験がある。ピッチャー両コーナーに投げ分けられるワザはあり、今年はさらにそこに意地がある。」

「サンデードラゴンズ」より笠原祥太郎投手(C)CBCテレビ

笠原祥太郎投手も二軍のホークス戦でストレートに手応えを感じて、6回2失点の仕上がり。また、タイガース戦でも6回1失点と二試合連続の安定感のあるピッチングを見せた。
「有力:(笠原投手)本人が言うようにストレートのキレが戻ってきたということは、元々良いチェンジアップがさらに活きてくると思う。去年の開幕投手ということはあるが、もう少し時間がかかると思う。」

福谷浩司投手はキャンプ中の実戦で好投し、腰痛からの回復をアピール。しかし、練習試合では、長いイニングでの登板で、失点が続いている。
「あと一歩:首脳陣の中で信頼をもっと得る必要がある。長いイニングを投げる上で、どうやったら抑えられるかを考えることができるので、中継ぎとしての経験にも活かせるのではないか。」

「サンデードラゴンズ」より梅津晃大投手(C)CBCテレビ

梅津晃大投手はキャンプ中盤に右肘の張りで調整が遅れていたが、徐々にペースを上げ、3回1失点5回無失点と開幕に向けて照準を合わせてきている。
「当確:定食を頼んで、いつになったらライスが届くのか、というくらい待ってるよと。あのストレートと、見た目も重要です。」終始冗談めかしたコメントだが、開幕に向けてようやく迷いが吹っ切れたように、練習試合でも結果が出始めている梅津投手には、言わずもがなの活躍を期待しているということだろう。

勝野昌慶投手は二軍のカープ戦で立ち上がりにもたついたが、修正して4回2失点。
「あと一歩:首脳陣の期待に答えていく上でもっと結果を出していくことが必要。」

岡野祐一郎投手は二軍のカープ戦でプロ入り最長の6回2/3を2失点。粘りの投球とストレートの質で、手応えを掴んだ。
「有力:オープン戦で結果も残しているし、球団として戦力的に貴重な役割を担える。ドラゴンズのリリーフ陣でロングリリーフできる人がいない。(それに加え)先発もできるしチームにとって必要な選手。」

「サンデードラゴンズ」より当確、有力選手(C)CBCテレビ

まだ調子が出ず、温めている投手もいる状況だが、先発の4人が安定した活躍をしてくれれば、長いシーズンの中で調子が良い選手を起用できる方がチームとしては強いのかもしれない。エースの牽引、ベテランの意地、若手の台頭と揃い始めたピースで出発する日が待ち遠しい。頑張れドラゴンズ!

澤村桃

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