立浪和義、岩瀬仁紀のレジェンド2人が選ぶ!! 秘話満載の竜歴代助っ人外国人トップ3
【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)は「サンドラ」を見られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
4月26日の放送で共有したいトピックスは、竜のレジェンド立浪和義さんと岩瀬仁紀さんが現役時代にプレーを共にした選手の中から選ぶ“歴代助っ人外国人トップ3”。懐かしいあの選手から、絶賛大活躍中のあの選手まで。同僚ならではのエピソードも語られた貴重なトークを共有したい。まずは岩瀬さんが選んだ第3位から・・・チェケラッ!!!
≪岩瀬ランキング第3位≫ 宣銅烈(ソン・ドンヨル)
韓国プロ野球界からの移籍第1号として注目を集め、ドラゴンズの絶対的守護神として活躍。入団2年目の1997年には当時のシーズン記録となる38セーブはリーグトップタイ。防御率1.28の圧巻の成績を残した。99年には、岩瀬、落合英二、サムソン・リーの4人で構築した「勝利の方程式」のストッパーとしてチームをセ・リーグ優勝に導いた。
◎岩瀬解説&エピソード
「投げてる球が本当にえげつなかった。プロの選手ってこんなにコントロールが良いのか、って思いました。(99年の優勝当時も)9回の宣さんにいかにつなげるか。宣さんにつなげば、試合に勝てると思ってやっていましたから。―(岩瀬氏が宣銅烈氏に抱いていたひとつのギモン)よくあの持ち方で、あのストレートが投げられるなぁと・・・」
◎岩瀬のギモンに関する立浪解説&エピソード
―岩瀬氏の言葉にあった“あの持ち方”とは、ストレートの握り方が人さし指と中指をボールに立てていたこと。その真意を立浪氏が解説
「普通あの握りでは投げにくいと思うのですが、ボールにスピンをかけるために工夫をした握りだったと思います。ホームベース際での球の伸びにプラスして、スピードガンの速さは抜群でしたね。自分は入団する前の日韓野球で対戦していたんですけど、そのときの方がストレートは速かったです。宣さんの思い出といえば、来日1年目は結果が出なくて、毎日お酒をくらっていたというのはよく聞きましたね」
≪立浪ランキング第3位≫ バンスロー
親子二代でメジャーリーグのオールスター出場を果たすなど、シカゴ・カブスのレギュラーとして活躍。1990年にドラゴンズに入団すると、来日1年目からリーグ3位の29本塁打をマークして日本の野球に順応。三塁手部門のベストナインにも選出されるなどさらなる活躍を期待されたが、惜しまれながら1年限りで退団となった。
◎立浪解説&エピソード
「性格が素晴らしかったですし、本物のメジャーリーガーだなと。プレーもそうですし、普段の立ち居振る舞いも。プレーがすごかったですね。(ジャイアンツ戦で頭部付近の投球で騒然とした場面があったときも冷静だった?)そういう場面で外国人が使いがちな汚い言葉も一切発しないところも紳士でしたね」
◎サンドラ調べ、登録名にまつわるエピソード
来日当初、ユニフォームの背中には「LAW(ロー)」と刺しゅうされていた。しかし、打てないと“Low(=低い)”と言われてしまうため、開幕からフルネームの「VANCELAW」で登録。本名はバンス・アーロン・ロー。
◎サンドラ調べを受けての立浪解説
「(登録名の由来は)きょう初めて聞いたんですけど、たしかにロー(Law)だけだとさびしいですよね。当時流行っていた“タンスにゴン”と一緒じゃないですかね。(語呂のリズムから)たぶん、そこからきていたんじゃないでしょうか」
≪岩瀬ランキング第2位≫ ビシエド
愛称はスペイン語で戦車を表す“エルタンケ”。入団3年目の2018年には、セ・リーグの月間安打数の新記録を塗りかえるなど、3割4分8厘の驚異的な打率で首位打者を獲得。最も衝撃を与えたのは来日1年目、16年の開幕カードで3戦連発。新外国人として3戦連続本塁打はプロ野球史上初の快挙だった。
◎岩瀬解説&エピソード
「あれほど日本人魂を持った外国人選手はいないですよね。男気を感じますし。日本人よりも日本人らしい。ファーストからボールを渡されるとき、しっかり目を合わせてくれた。安心した。頼られているな、信頼してくれているなと感じました」
◎サンドラ調べ、ビシエド選手の日本人魂エピソード
最近は柴犬を飼い始めた。名前は「富士」。由来は家族が富士山が好きだから。
≪岩瀬ランキング第1位≫ ≪立浪ランキング第2位≫ タイロン・ウッズ
ドラゴンズに在籍した4年間で155本塁打を放った歴代助っ人最強クラスのパワーヒッター。印象に残っている代表的な試合が2006年10月10日のジャイアンツ戦。勝てばドラゴンズの優勝が決まるこの試合は延長戦に。迎えた最後の攻撃となる12回表。満塁の場面で打席に立ったタイロン・ウッズの一振りは見事なグランドスラムに。落合博満監督と熱い抱擁を交わしたシーンもじつに印象的だった。タイロン・ウッズはこのシーズン本塁打王と打点王の2冠を獲得した。
◎岩瀬解説&エピソード
「もともとベイスターズにいたんですけどドラゴンズにくることになって。あっ助かった、って(笑)。広いナゴヤドームでも関係なくホームランを量産してくれたので。頼れる外国人でしたね」
◎立浪解説&エピソード
「(06年の優勝を決定づけた満塁弾も)振り幅がすごくコンパクトですよね。バットのグリップを支点にヘッドがきいて運動量が多いといいましょうか。もちろんパワーはあるんですけど、ホームランの打球はどの方向でも打った瞬間にベンチから見ていて、スタンドに行った、ってすぐに分かりましたね。それぐらい打球が速かったですね」
◎サンドラ調べ、ウッズ氏と立浪氏の意外な共通点とは!?全く同じ日に生まれた!!(1969年8月19日)
◎サンドラ調べを受けての立浪エピソード
「同じ誕生日ということでお互いを祝い合ったこと? そういうのは無かったんですけど(苦笑)。試合当日に報道陣の方にいただいたケーキのローソクを一緒に消したことはありましたね」
≪立浪ランキング第1位≫ パウエル
ドラゴンズには1992年から6年間在籍。来日1年目から7試合連続打点を挙げると、その後も安定したバッティングで安打を量産。1996年9月5日のスワローズ戦では満塁弾を含む自己最多の1試合6打点を記録。このシーズンは最多安打に輝くと、外国人選手としては初の3年連続で首位打者を獲得した。ベストナインには4年連続で選ばれた。引退後はメジャーで打撃コーチを務め、今季から巡回打撃コーチとして23年ぶりにドラゴンズに復帰。チームの打撃力アップに期待が高まる。
◎立浪解説&エピソード
「まずはバットが体から離れないでインサイドから出てきますから、どの方向にも強い打球が打てるんですよね。それと自分がよくランナーにいたんですけど、すごく還してくれました。セカンドランナーとして彼のバッティングを見る機会が多かったのですが、打ち取られた、って思った打球がヒットコースに飛ぶんですよね。インサイドの難しいボールをライト方向に“きたないヒット”を飛ばす印象が残っていますね。本当に勝負強かったです」
◎立浪総括、日本で活躍する外国人選手の共通点とは!?「やはり日本に馴染もう、環境に馴染もうと、日本で成功するんだという気持ちが強い人。おのずと研究心も湧いて技術も学ぼうとしますから。日本の野球を舐めてくる人もいましたので」
イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。「個人的にはアレックス・オチョア推しです」
今週のサンドラを観た感想として・・・。やっぱり解説者の方のみぞ知る秘話、エピソードトークは面白い!! 宣銅烈さんのストレートの握りは、草野球レベルの野球好きの自分にも分かる驚きであった。(試しに家の庭で投げてみたら爪が剥がれるかと思い、二度とやらないことを誓った。)立浪さんの“バンスロー”の由来が“タンスにゴン”の語呂からきているという説明にはいささか納得しがいものがあったが、T・ウッズ選手と誕生日を祝い合ったことは? というアナウンサーの質問に苦笑いしながらも真摯にこたえる立浪さんの優しいキャラクターに好感度は上がった。やっぱり立浪監督の誕生日はイチファンとして絶対に叶ってほしい夢である。
筆者が竜の歴代助っ人外国人の中からひとりを勝手に挙げるとすれば、初めて好きになったのは応援歌が楽しかったマーク・ライアルだし、黒蛇(ブラックスネーク)の異名を持ったマーチン・バルガスも捨てがたいのだが、やっぱり2003年に来日したアレックス・オチョアだ。センターの深い位置からグラウンドに倒れこむほどのダイナミックな投球フォームと強肩から弾丸のような送球を繰り出す「バックホーム」の名シーンの数々に、「これがメジャーリーガーか! これがメジャーリーガーなのか!!」とワクワクさせられた。アレックスの入団経緯には大約束破りのケビン・ミラーも絡んでいただけに、当時の正直な感想として「アレックスが入団してくれて良かった~!!」と心底思ったものである。
竜党のアナタが竜の歴代助っ人外国人をひとり挙げるとすれば誰を選ぶだろうか? ぜひともアナタの思い出エピソードも添えて聞かせていただきたいものである。
(右手人さし指と中指に違和感を覚えながらキーボードを叩いてこのコラムを書いたのは・・・、サンドラ視聴歴約30年のアラフォーな竜党おっさん)