「感染状況が落ち着く今も、決して気が抜けない」 クルーズ船患者を受け入れた愛知のコロナ病棟は今
(CBC 脇田亜彩香記者)
「コロナ流行時は、45床全て埋まっていたこちらの病棟、今は1人の患者もいません」
新型コロナの感染者数が減少し、日常を取り戻しつつある愛知県の藤田医科大学岡崎医療センター。
去年2月、横浜港に停泊し、集団感染がおきたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客128人を受け入れるなど、いち早く新型コロナと向き合ってきました。
(藤田医科大学岡崎医療センター 呼吸器内科 感染対策室室長 林正道医師)
「11月末から患者数ゼロが続いている。こんなに(病院が)落ち着いているのは初めて」
今から1年ほど前、愛知県豊明市にある、藤田医科大学病院の重症者病床の様子です。人工呼吸器がつけられた重症患者のまわりを、あわただしく動く医療スタッフたち。この頃愛知県では、感染者数が連日200人を超え、コロナ病床の使用率は50%を超えていました。
藤田医科大学岡崎医療センターで、1年半にわたり、コロナ患者と向き合ってきた林正道医師は、感染状況が落ち着く今も、決して気が抜けないと話します。
(林正道医師)
「おそらくまた第6波は来ると考えて、いろいろ準備をしている。第5波と同じくらいの人が来ても、対応できるような状況を整えている」
オミクロン株の拡大も心配されることしの年末。この病院では、通常時に1週間分をストックしているマスクや防護服などを、2か月分用意するなど、第6波に備えています。
では、私たちにできる対策は…
(林正道医師)
「ワクチンを打っていても、感染する人が増えているが、感染しても重症化の予防はできるので、ワクチンは意味がある。できれば打っていない人も、1回でも打っていただければ」
2021年12月22日放送 CBCテレビ「チャント!」より