最強の冷凍時短テクニック『出汁解凍』…保存だけではない!時短&味に深みも!良いことづくめの冷凍お料理レシピ
「イマドキ生活SOS」は、BOYS AND MENの平松賢人くんがリポートする、今だから知りたい生活にまつわる情報満載のコーナー。
今回は、冷凍はもはや保存だけではない! 最先端の冷凍テクニックを冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんに教わりました。
冷凍で下味バッチリ! あとは焼くだけのメイン料理
まずご紹介するのは、面倒な“解凍”の作業なし!『下味冷凍レシピ』です。
下味冷凍とは、生のお肉や野菜を調味料と冷凍保存するだけで「味が深くしみ込む」「通常よりシットリ仕上がる」という、良いことづくめの保存法。
今回、その方法で作るのは『鶏むね肉の塩麹レモン炒め』です。
【材料(2人分)】
鶏むね肉(皮をとる)250g、エリンギ 60g、パプリカ 1/2個、レモン 1/2個、塩こうじ 大さじ3、みりん 大さじ2
【下ごしらえ・冷凍の仕方】
(1)鶏むね肉、エリンギ、パプリカを一口大に切り、レモンは輪切りにする
(2)塩こうじとみりんを入れた保存袋にまず鶏肉だけを入れ、調味料をもみ込む(味のしみ込み効果と冷凍焼け防止のため)
(3)その他の食材も(2)に加え、空気をしっかり抜きつつ保存袋のジッパーを閉める(空気をしっかり抜くことで食材の乾燥・酸化防止に!)
(4)平らな状態で冷凍する(保存期間は約1ヶ月)
このように冷凍での下ごしらえをしておけば、あとは食べたい時に焼くだけ。
【調理の仕方】
(1)保存袋から凍った状態のまま取り出し、フライパンで加熱
その時、水を少し加え、ほぐしながら4分ほど蒸し焼きにする
(2)鶏肉を裏返し、また4分ほど蒸し焼きにしたら、水分を飛ばして完成!
味わった平松くんは、「鶏肉はふわっとジューシー。パプリカとかはちゃんとシャキシャキ感が残ってる! エリンギの香りも出ていて、冷凍した感じが全くない!」と解凍いらずでおいしい『鶏むね肉の塩麹レモン炒め』を堪能したのでした。
時短で栄養のムダもなし! 最強冷凍テクニック
続いては、超!簡単に一品ができる冷凍レシピです。
トマトを丸ごとラップに包んで冷凍しておきます。ラップを外した冷凍トマトを、わずか数秒水に浸けると、表面の薄い皮をツルッと簡単に剥くことができます。
皮が剥けたら、トマトを凍ったままおろし器で擦り、オリーブオイル(大さじ1)と塩(少々)を入れ、軽く混ぜ合わせるだけで『冷凍トマトのすりおろしシャーベット』の出来上がり。溶けないうちにどうぞ!
この凍らせて擦りおろす『冷凍おろし』という方法は他の野菜にも応用でき、例えば冷凍した長芋を擦ると、まるで雪のようなフワッとした食感に。それをオクラのおひたしなどにかければ、見た目も味わいも涼しげな一品になりますよ。
さらに、最強の冷凍時短テクニックだという『出汁解凍』でもう一品。
茹でるといった下ごしらえはなし! 生の状態でカットした小松菜を保存袋に入れて冷凍したら、あとは食べたい時にその保存袋に出汁をいれるだけ! 袋のまま10分ほど放置すれば解凍ができ、『小松菜のおひたし』の完成です。
冷凍することで繊維が壊れ、味もしみ込みやすく、解凍後は柔らかさがありながらシャキシャキ感も残すことができます。
また、熱を加えることで失われてしまう栄養素のムダも少なくなり、まさに良いことづくめの調理法です。
保存だけではない、冷凍することを活かしたお料理レシピ。お試しあれ!