コロナ禍でも地域に「福」を…高校生が水族館のお土産開発!人気ご当地ラーメンとコラボ「福”ブクロラーメン」
愛知県立碧南高校。この学校の総合ビジネス科・商品開発講座では、地元企業とコラボして様々な商品を開発しています。
中でも“注目の商品”があるという碧南海浜水族館へ、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが、生徒たちの案内で“向かい”ました!
パンサー向井さん:
「ここには何か有名な生き物とかいるの?」
鈴木さん:
「(全国で)ここにしかいない『ドラゴンズベビー』がいます」
2年前にリニューアルした碧南海浜水族館。自然観察が出来るビオトープが新たに出来るなど、日本沿岸の魚を中心に約260種類の生き物を展示しています。
館内には、水槽内の筒の中にぎっしりアナゴが入っている「アナゴ荘」や、そして生徒イチ押しの“パリピな人”を意味する「ヤリラフィー」な、見た目派手な魚たちがいる水槽も。そして、国内の展示はココだけというドラゴンズベビーとは…。
パンサー向井さん:
「なに?ウーパールーパーみたい!名前はたまたま地元の球団の名前ってことですか?」
碧南海浜水族館 森館長:
「これは、実はクロアチアの天然記念物でして、最初から『ドラゴンズベビー』という名前なんです。国内ではこれ1匹なのですごく貴重です」
クロアチアの洞窟に生息する両生類で、ドラゴンの子どもと思われていたのがその名の由来。2005年の「愛・地球博」がきっかけで寄贈を受けました。
この様々な生き物がいる水族館を見学しながら生徒たちが開発したのは、お土産用の『ラーメン』。水族館を多くの人に知ってもらうため、展示されている魚にちなんだ工夫が…。
鈴木さん:
「フグをモチーフとした商品を私たちが作りました」
コロナ禍でも幸福を届けたい!と考案したのは、その名も「福゛(フグ)ブクロラーメン」。
杉浦さん:
「フグは幸運を呼ぶ魚と言われていて、このラーメンを買ってくれた人が一人でも多く幸せになって欲しいという思いがあります」
パンサー向井さん:
「今の時代にまさにピッタリなメッセージも入ってるんだね」
商品にかける思いは真剣そのもので、販売するお土産コーナーにも様々な工夫が。数量限定で生徒お手製のワッペンを付けたり、生徒達が考案したアレンジレシピの掲載も。
そしてパッケージには「幸運の味」の文字。向井さんが特別にいただいてみると…。
パンサー向井さん:
「うわぁ、美味しそう!こういう袋麺ホント好きなの。(スープを飲んで…)うまい!塩ラーメンの感じだよね。エビだ。(麺をすすって…)めちゃくちゃうまいわ(笑)。東京に出せない、コレ?魚介の風味みたいのがしっかりある。買って帰ります(笑)」
向井さんがそのまま食べ続けて、たった4分で完食したこの商品、開発以外での苦労もあったそうで…。
杉浦さん:
「発売イベントとして、みんなで館内に文字を貼って、クイズに正解した子にお菓子をプレゼントしてそれを販売促進につなげました。コロナのことを考えて、感染防止をしながらというゲームだったので、何回も案を出して『これは無理だね』とか」
今回、ラーメン作りに協力したのが、碧南のご当地ラーメン「キリマルラーメン」で有名な小笠原製粉。
小笠原製粉 小笠原社長:
「非常に柔らかい頭で面白い発想があって。(メンバーは)6人いて、みんなにプレゼンをいただいてどれも本当に良かったので、1個に絞るのが非常に苦労しました」
実はこのラーメン、『福』を占ってもらおうと、おみくじ付き。向井さんが先ほどいただいた分のおみくじをもらうと…。
パンサー向井さん:
「今年おみくじ引けてないのよ、初詣も行けなかったから、初おみくじ。(見て…)『大吉』です!売れる~もっと売れますね、今年(笑)。『最高の福がアナタに訪れます』と」
学校で実際の商品開発を学ぶ高校生たちと触れ合った向井さん。今回の取材で感じたこととは…?
パンサー向井さん:
「高校生が自分たちで考えて企業と話し合って、一個の形に残る商品をあの年代から作っているということがどれだけ素晴らしいことか。本当に羨ましいし、素晴らしいと思います」
碧南高校総合ビジネス科商品開発講座の皆さん、ありがとうございました!
(2021年3月15日放送「チャント!」より)